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月: 2018年1月

浅草で外国人に街頭インタビュー!「日本と母国の飲食店の接客、どちらが上だと思いますか?」

37人の外国人に街頭インタビュー

※「外国人」という言葉は失礼だと思うので極力使わないようにしているのですが、タイトルでのみ使用しています。

こんにちは!
相変わらず、暇さえあれば海外の方に突撃インタビューをしている、飲食店インバウンド専門家の内木です。

今回は3時間で37名の方にお伺いすることが出来ました。
やはり浅草は話を聞いてくれる率が高い!
以前に表参道で行った時は、さすがの私でも心が折れるほど拒否されまくりましたが、浅草にいらっしゃる海外の方は心が広いです★ I LOVE ASAKUSA.

さて、37名の方に伺った質問がこちら↓

「あなたは日本の飲食店の接客と母国の飲食店の接客、
どちらが質が高いと思いますか?」

「正直にお答えください!」と念を押した上でお答えいただいたので、お世辞は入っていないはずです。
では、まずは答えて下さった方々の情報です。

 

外国人の出身国

※インタビューさせていただいた方は、「明らかに日本人とは違う外見」という基準で話しかけています。よって、中国や韓国といった東アジアの方々のお話はなかなか聞けていません。

2年前に浅草で街頭インタビューした時も思ったのですが、浅草にはオーストラリア人が多い!
今回のインタビューでも群を抜いてトップですね。

ちなみに、私が尊敬するデービッド・アトキンソンさんの著書「新・観光立国論」(東洋経済新報社)によると、オーストラリアは日本同様島国であり、どこの国に行くにも飛行機を使わなくてはいけない為、海外旅行をする際は滞在期間が長く、その分旅行先でお金をよく使う人種と言われています。
つまり、オーストラリア人は世界の中でも有数の『上客』というわけです!
英語を話せて、フレンドリーで、お金を多く落としてくださる方々ですので、今後より一層集客できるといいですね。

また、2年前に浅草で行った該当インタビューでは、南米や中央アメリカの方とはほぼお会いすることはなかったのですが、今回はチリやグアマテラ、コロンビアご出身の方のお話を伺うことが出来ました。
2年までは少なかった南米系の方が少しずつ増えてきているという事は、今後益々数は増えるでしょう。
そして、今はまだ少ないアフリカ系の方々も、じわりじわりと微増するのかもしれません。
日本がどんどん国際的になっていきますね。
2020年、TOKYOがどういう街になっているのか、想像するだけでわくわくします。

 

外国人の男女比

決して私が男性に多く話しかける意識をしていた訳ではない(と思う)のですが、最初から最後まで男性の方が多かったという印象です。
男性だけのグループは何組かありましたが、女性だけというのは稀でした。
浅草は比較的男性に人気なのでしょうか?

 

インタビューの結果

さて、ではインタビューさせていただいた質問の結果発表です。
それがこちら↓

「日本の接客の方が質が高い」と答えられた方が約75%!
具体的な数字で表しますと、この様になりました。

-「日本の方が上」:27名
-「同じ」:5名
-「どちらとも言えない」:4名
-「母国の方が上」:1名

上記答えを選ばれた理由も伺ってみましたので、その中から一部をご紹介します。

 

「日本の接客の方が質が高い」と思う方の理由

チリの男性:
「日本はとてもフレンドリーだし、英語が話せなくても思いつく限りのベストなサービスをしようとしてくれている。チリでは、5星のホテル以外、サーバーはとても無愛想で、お勘定を願いしても全然もって来てくれない。」

フランスの男性:
「日本のサービスはとても丁寧だと思う。」

シンガポールの女性:
「日本の接客はフレンドリーだしとても丁寧。言葉が通じなくてもジェスチャーで何とかなる。」

フランスの女性:
「フランスのレストランはとても冷たいけど、日本のはフレンドリーだしお客を尊敬してくれている。」

アメリカの男性:
「チェーン店でも他のメンバーと協力しているし、とても注意深く見ててくれている。『すぐに行きます』など声掛けもよくしてくれる。」

オーストラリアの男性:
「接客の質はオーストラリアと同じ位だけれども、オーストラリアではつチップが必要だから、チップ制度のない日本の方が上かな。」

グアマテラの女性:
「日本の接客が特別フレンドリーだとは思わないけれども、料理の提供が早い。」

インドの男性:
「日本の飲食店は全体的にレベルが高い。ベジタリアン向けのお店が少ないという改善点はあるけれども、店内はとても綺麗だし、サービスもとても良い。チップなどの見返りを全く求めず、笑顔で接してくれる。」

オーストラリアの男性:
「日本人は言葉が通じなくても感情を伝えようとしてくれているから。」

オーストラリアの女性:
「英語のメニューがもっとあると助かるし、飲食店でタバコを吸われるのはすごく嫌だけど、サービスに関しては日本の方がフレンドリーだし提供も早い。」

 

「同じだと思う」と答えた方の理由

カナダ人の男性:
「日本のほうが元気があるとは思うけど、質は同じだと思う。」

 

「どちらとも言えない」と答えた方の理由

アメリカの女性:
「日本のサービスはとてもフレンドリーだし、丁寧だし料理の提供は早いし全体的に素晴らしいけど、言葉の問題がある。」

オーストラリアの女性:
「お店による。とても良いお店もあれば無愛想なお店もあったから。」

コロンビアの女性:
「日本は言葉の問題があるからね。」

 

「母国の方が質が高い」と答えた方の理由

イギリスの男性:
「日本は言葉が通じないから。」

 

とても興味深い事に、「どちらとも言えない」「母国の方が上」を選ばれた5名の内4名が「言葉の問題」を指摘していました。
つまり、言葉の問題をカバー出来れば(日本人がもっと英語を話せれば)、日本の飲食店の接客への満足度は80%を超え、そうなればもっとお金を落としてくれる可能性が高くなるという事です。

とても生々しい話ですが、海外のお客様には日本の飲食店でたっくさんお金を使っていただけねばなりません。
なぜなら、海外の方が来日前、日本で一番楽しみにしているのは「日本食を食べる事」だからです。
「当店のおすすめはこの『からあげ』です!」
「当店の看板メニューはこちらの『親子丼』です!」
等のおすすめのご提案も出来るだけの語学力があれば、海外のお客様は喜んで注文してくださるはずです。

そんなわけで、次回(2月)の突撃街頭インタビュー記事は、
「あなたは日本の飲食店で『おすすめ』を提案してもらいたいですか?」
の結果を発表します。
日本人の中には「おすすめを提案する」=「押し売り」というイメージを持っている方もいらっしゃいますが、海外の方はどうなのでしょうか?
結果をお楽しみに!

 

 

華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。

その知識と経験を活かし、飲食店の方々に出張型の英会話レッスンを行っております。飲食店に特化したレッスン内容になりますので、多くの飲食店様からご好評いただいております。レッスンは基礎レッスンから行いますので、英語がチンプンカンプンという初心者の方でも安心して受講してください。

 

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)

飲食店専門の接客英会話レッスン 16日目 in 代々木上原

今日の接客英会話レッスン

前回に引き続き、今日も午前チームでは外国人講師を招いてリアルな実践練習を行いました!
そして、午後チームでは発音の練習に入りました。
では早速、午前チームのレッスンの様子をご紹介します!

 

Hayato による外国人講師との接客英会話実践練習

今日のトップバッターは Hayato です。
Hayato はいつも、誰よりも早くレッスンに来て準備をされています。
見た目は少しちゃらいのですが、中はとても真面目で誠実でピュアで、一緒にいるだけで気持ちが温かくなります。
何よりも、私は Hayato の笑顔が本当に素敵だなと、いつも惚れ惚れします。
例え英語が話せなくても、Hayato のあのスマイルがあれば海外のお客様もグッと心を掴まれるはずです。
それくらい、Hayato の笑顔は人を惹きつける魅力に溢れています。

さて、そんな Hayato の今日の実践練習は、オランダ人講師の Mick を相手に接客していただきました。
その際、個人的にとても笑えた出来事が!
Mick がからあげを指しながら

What is this?
(これは何?)

と聞いた時、Hayato の答えがまさかの

It’s BIRD!

でした。ド━゚(∀)゚━ン
うん、間違ってはいない。
確かにバードではあるのですが、バードは鶏肉ではなく生き物としての「鳥」なので、正しくは CHICKEN でしょうが!

これまでに何度も

からあげ=Fried Chicken

と練習してきたのに、緊張してぶっ飛んでしまったみたいです(笑)
何とも Hayato らしいというか、破壊力のあるボケを出してくれました。
(彼としては至って真剣なのですが。)

 

さて、先ほど Mick から出た “What is this?” は、飲食店内でとてもよく聞かれる質問です。
ただ、これまで多くの生徒さんを見てみると、“What’s this?”(これは何?) や “What’s in it?”(中に何が入っているの?)の様なBe動詞の疑問文は難しいようなのです。
文字で見てみると理解できるのですが、急に聞かれると戸惑うそうです。
しかししかし、とても頻繁に聞かれる質問である事には間違いないので、今の内から意味を理解し、慣れておきましょう!

 

それにしても、Hayato の実践練習は素晴らしかった!
緊張していたせいもあり、彼の一番の魅力である笑顔が普段よりも少な目だったのは残念でしたが、それでも数週間前の Hayato と比較したら驚くほどの成長っぷりでした!
実践練習終了後、Mick に「何か Hayato にアドバイスある?」と聞いても、”No, it was fantastic!”(いや、素晴らしかったよ!)と返ってきました。٩( ´◡` )( ´◡` )۶
せっかくここまで話せるようになったのですから、是非自信を持って接客して頂きたいです♪
Hayato なら、海外のお客様をファンにする事も十分に可能だと信じています。

 

さて、ここで Hayato が Mick に質問されて戸惑ったものを2つご紹介します。
どちらも難易度が高いので、このブログをご覧になっている皆さんの参考になるはずです。

 

ごはん(白米)は付いてきますか?

Does it come with rice?

Mick がからあげを注文した際に聞いた質問です。
It はからあげの事を指していて、come は「来る」、with rice で「白米と一緒に」という意味です。
この質問は、居酒屋や定食屋さんでは頻繁に聞かれそうですね!

さて、その答え方なのですが、「付いてくる」場合は答えは “YES” なので

Yes, it does.(はい、付いてきます。)

と答える事ができれば◎です。
(もちろん、笑顔をお忘れなく!)

逆に、付いてこない場合は少し注意が必要です。
付いてこないので “No.” と言えばもちろん伝わるのですが、この答え方ですと直接的すぎて、丁寧さに欠けるのです。
「申し訳ありません。ごはんは付いてこないのです。」
という気持ちも込めてご説明しないとお客様の気分を損ねてしまうかもしれませんので、

I’m sorry, it does not come with rice.
(申し訳ありません、白米は付いてきません。)

もしくは、

I’m sorry, rice is not included.
(申し訳ありません、白米は含まれていません。)

とお答えできれば、とても心のこもったお伝えの仕方になります。
その後で、

Rice costs additional 200 yen.
(白米は別途で200円かかります。)

とお伝えできればパーフェクト★

「出来ません」「ありません」「空いていません」等、お客様からの質問やリクエストに関して “NO” と言う場合、必ず “I’m sorry.” (もしくは “I’m afraid.”)から始めましょう。
“No, we can’t.”(出来ません。)や “No, we don’t.”(ありません。)から始めると、とてもぶっきらぼうに聞こえてしまいます。

 

シェフにおいしかったと伝えて下さい。

Please give my compliment to the chef.

Give は「与える」や「送る」、compliment は「賞賛」や「賛辞」という意味です。
この様に言ってただけたらとても嬉しいですね。(´∀`艸)♡
この場合、返事の仕方は

Thank you very much. I will.
(ありがとうございます。お伝えします。)

でOKです。
この返答をする際、満面の笑顔である事はもちろんですが、右手を自分の左胸(心臓の上)に当てながら言うと、「お客様のお気持ち、しっかりと受け取りました」というサインになります。
ただ英語を覚えるだけではなく、表情やジェスチャーといった非言語コミュニケーションもセットで出来るようになると、接客の質がグッっと上がりますよ。

 

Ken-Ken による外国人講師との接客英会話実践練習

そしてお次は Ken-Ken です。
Hayato が実践練習をしている間、今までにない程真剣にノートを確認していた Ken-Ken。
虎視眈々と自分の番を待っていたという感じでしょうか。
何とも頼もしい姿です(^ ^)

さて、そんな Ken-Ken の実践練習は、期待通りとても素晴らしかったです!
Hayato の実践練習を見ながら、どういう質問をされるか?どう答えればいいか?も観察されていたので準備万端でしたが、それを加味しても素晴らしかった!

私が Ken-Ken の一番好きなところは、飾らない姿勢です。
「いい恰好を見せよう」とか「しっかりやらなきゃ!」というプレッシャーを自分に与えることなく、本当にいつも通りのありのままの Ken-Ken でいるところです。
素の Ken-Ken は天然で前向きでハートが強いので、常にチームを盛り上げてくれます。
そして、彼の魅力は Mick にも十分伝わったようで、Ken-Ken が接客している間、何度も笑いが起きて Mick もとても楽しそうでした。
特に、Ken-Ken が自信たっぷりに言っていた

I’ll be BACK!
(すぐにお持ちします!)

の “BACK” に毎回力が入っていて、終わった後 Mick が

I like your “I’ll be BACK!”.
(君の「すぐにお持ちします!」がすごく良かったよ。)

と、とても気に入ったようでした。

Ken-Ken は普段はシェフとしてキッチンにいるので海外のお客様が来店されても接客する機会はありません。
しかし、これだけ努力して英語を話せるようになり、さらに彼のこのチャーミングな性格は国宝級なので、どうにかして接客する機会は作れないかと、私は一人で悶々としている次第です(笑)

さて、そんな Ken-Ken が Mick に「これを言いたいけど英語で何て言うか分からない」というフレーズがいくつかありますので、2つご紹介します♪

 

気に入っていただけたようで

You like it!

Mick があまりに何度も Ken-Ken がおすすめしたハイボ-ルを再注文するので、この一言を言いたかったようです。
これを言ったら、Mick は

Oh yeah, I love it!
(すごく気に入ったよ!)

と返していました。
こういう何気ないやりとりが出来て、お客様の感想や何がおいしかったのか等も聞けると、もっと英語での接客が楽しくなりますね♪

 

お得ですよ!

It’s a good deal!

Mick の恋人役として参加した Ayaka がメガハイボールを注文した際、「通常のハイボールよりもメガハイボールの方がお得ですよ!」という意味で使いました。
ちなみに、Deal は「取引」や「商談」という意味で、直訳すると「いい取引ですよ!」となります。

 

発音練習

午後チームでは発音練習を行いました。
そこで登場したのが、この歯の模型!
電車で移動中、バッグの中からこの模型が見えると、周りの乗客がギョッとされます(笑)

一説によると、英語で使う音には日本語の約10倍もあるのだとか。
つまり、私たちは普段日本語を話す際、英語の1/10の音しか使っていない事になります。
それなのに、英語を話す時になって、瞬時に普段使っていない音を出せるのか?
…ちょっと難しいですよね。
つまり、日頃からコツコツと練習していく必要があるのです。
ですので今日は、A~Zまでの音を改めてしっかりじっくり見直していきました。

英語で大切な音の1つに、「息の洩れた音」があります。
「TH」や「F」、「V」を発音する際に、歯と歯の間から息が「スー」っと漏れる音です。
日本語にはない音ですが、こういう音をしっかり出せるか出せないかで、英語の伝わりやすさは変わります。
「FOOD」と発音する際、下唇を噛まないと「F」が「H」の音になってしまい、「FOOD(料理)」が「HOOD(コートやトレーナーにつけるフード)」になるなど、下唇を噛むか噛まないかだけで全然違う単語になってしまうのです!
もちろん、話の流れから「料理」なのか「フード」なのかはご理解いただけるはずですが、中には全く伝わらない事もあります。

次回洋画や英語のドラマを見る機会がありましたら、是非役者さんの口元を観察してみてください。
日本語よりもはるかに舌の動きが豊富なので、新たな発見がきっとあるはずです★

 

以上、今日のレッスンでした!

 

華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)

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今日の接客英会話レッスン

今日はジェスチャーの日です!
表現力を上げ、「何を話すか?」だけではなく「どう話すか?」も意識して頂くために、このレッスンをご用意しました。

ジェスチャーを含めた非言語コミュニケーション(ジェスチャー、表情、声、抑揚、姿勢、アイコンタクト)は英語を話す上で絶対に欠かすことはできません。
非言語コミュニケーションのない英語は「冷たい人」「何を考えているか分からない人」「親近感のない人」等と思われ、相手との心理的な距離が生まれてしまいます。
ですので、私は接客英会話レッスンを行うたびに非言語コミュニケーションを重要性をお伝えしているのですが、いかんせんこれまで非言語コミュニケーションという言葉をきいた事のない方々にとっては、なかなか理解に時間がかかるようです。
そりゃそうですよね、これまで学校でも家庭でも習ったことがないのですから。

洋画や英語のドラマを見て頂くと、欧米の役者さんは非言語コミュニケーションをふんだんに使いながら演じています。
なぜなら、英語は「英語という言語」と「非言語コミュニケーション」がセットになって初めて成立するからです。

英語=「英語という言語」+「非言語コミュニケーション」

英語を勉強中の皆さん、是非洋画や海外ドラマをたくさん見て、彼らの表現力も観察してみてください!
文法や発音よりも大切な事に気が付くはずです★

 

とある姉妹による実験

タレントでイメージコンサルタントのジャニカ・サウスウィックさんの「ネイティブが毎日使う英語のジェスチャー50」という本の中に、非言語コミュニケーションに関するとても興味深い実験がありましたのでご紹介します。

実験内容

声も外見もそっくりの日本人姉妹に同じ内容の英語のセリフを言ってもらい、その姿を録画して61人のネイティブに見せました。

姉:TOEIC745点。カナダ留学経験があり、国際線のCAとして日々英語を使っている
妹:普段は日本語しか話さない環境

妹には30分間の私のレッスンを受けてもらい、英語のネイティブが使うアイコンタクト、発声法、ジェスチャー、表情を学んでもらいました。ただし、発音と文法はいっさい教えませんでした。一方、姉には特に何もコーチせず、「普段と同じように話してください」とお願いしました。

この2人のビデオを様々な国籍、年齢の英語のネイティブ・帰国子女に見てもらい、アンケートを取りました。結果は、英語が苦手なはずの妹の方が圧倒的に支持されたのです。

【実験の結果】

▼英語が分かりやすいのは?
姉・・・・・・・・・・8%
妹・・・・・・・・・・70%
2人は同じレベル・・・21%

▼どちらが英語に自信を持って話している?
姉・・・・・・・・・・8%
妹・・・・・・・・・・88%
同じくらい・・・・・・3%

▼どちらと友達になりたい?
姉・・・・・・・・・・26%
妹・・・・・・・・・・54%
同じくらい・・・・・・19%

目を閉じて聞くと、2人の英語には大きな差がありました。妹はRとLの区別があいまいで、文法もところどころで間違えていました。しかしそれでも、ジェスチャーを交えて表情豊かに話したため、ネイティブには彼女の方が英語が上手いと感じたのです。英語を話す時に、非言語コミュニケーションの要素が発音や文法よりもずっと強い影響を与えている事が、この実験からもわかると思います。

 

普段からジェスチャーを使っていますか?

上記の実験内容や非言語コミュニケーションの重要性をお伝えした上で、まずは普段どれくらいジェスチャーを使っているか、ジェスチャーが瞬時に出るかどうかのテストを行いました。
日本語で「スマホ」「眠い」「私」「食べる」「飲む」等、日常でよく使う単語が書いてあるフラッシュカードを1枚ずつお見せし、単語を表現するジェスチャーを瞬時にやっていただくというものです。
普段からジェスチャーを豊富に使っている人はパッと出てくるのですが、使い慣れていない人はなかなか戸惑います。

日本語で話す時にジェスチャーが出なければ、当然英語を話す時にも出てくるわけがありません。
ですので、日々の練習として日本語を話す時もジェスチャーを豊富に使う様、意識をしていきましょう!

 

ジェスチャーゲーム

そして、半強制的ではありますがジェスチャーゲームもやっていただきました♪
私が住んでいたアメリカでは、家族や友達が集まるホームパーティーがあるとよくジェスチャーゲームをやります。
この様に表現力をつけるトレーニングを日常で行っているから、あんなに豊かに感情を伝える事が出来ているのですね。
日本の学校でもジェスチャーゲームを日頃からやればいいのに、と切に思います。

 

以上、今日のレッスンでした!

 

華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)

飲食店専門の接客英会話レッスン 15日目 in 代々木上原

今日の接客英会話レッスン

新年初日の今日は、待ちに待った外国人講師がやってくる日です♪
とは言え、年末に行ったレッスンはほぼ1か月前!
本日実践練習をやる予定の Ryuju と Ayaka に「ちゃんと覚えていますか?」と聞くと、Ryuju は大丈夫そうですが、Ayaka からは「覚えていません!」と威勢のいい返事が(笑)

 

Ryuju による外国人講師との接客英会話実践練習

2018年のトップバッターは Ryuju です。
彼は普段はシェフとしてキッチンで働いているので、なかなか海外のお客様と接する機会がないのが実情…。
それでも、接客英会話に対するやる気や復習力はチーム1番!
まずはその努力を大いに称えたいです。

さて、上記にも書いた通り、前回のレッスンは約1か月前なので、これまで習ったことを全て忘れてしまう可能性もある程のブランクです。
しかし、そこはさすが Ryuju!
長いブランクがあったとは思えない程、完璧に英語で接客出来ていました。

さらに、今回はとても嬉しい変化が見られたのです!
講師から見て、彼の一番の課題は非言語コミュニケーションでした。
表情や話し方に抑揚が少ないので、冷たく、感情のない印象を持たれてしまうのです。
しかし、今回の実践練習では今までとは一転し、とても笑顔溢れるフレンドリーな Ryuju を多く見る事ができました^ ^

非言語コミュニケーションとは表情、声、抑揚、姿勢、アイコンタクト、身振り手振りの事で、英語を話す上で絶対に欠かすことが出来ない、非常に大きな役割を果たしています。
しかし、私達日本人はこれまで英語の授業で非言語コミュニケーションの大切さを学んできたことは一度もないので、かなり軽視されているのが現状です。

日本語は英語ほど非言語コミュニケーションを必要としている言語ではない為、あるに越したことはありませんが、そこまで意識しなくても問題ありません。
しかし、英語は違います。
英語ネイティブは「非言語コミュニケーションがない英語はもはや英語ではない!」と断言する程、「何を話すか」ではなく「どう話すか」の部分に重きを置いているのです。
私は接客英会話講師として、もっともっと非言語コミュニケーションの大切さを皆さんにお伝えしていきたいと強く思っています。

閑話休題。Ryuju の実践練習に戻ります。
さて、あまりにも Ryuju がスムーズに英語で接客してくれたので、少し外国人講師と small talk (世間話)してみましょう!と提案。
すると、Ryuju は素晴らしい英語の質問をされたのです!!

 

What brings you to Japan?(どうして日本に来られたのですか?)

「どうして日本に来られたのですか?」と聞きたいとき、多くの方は

Why did you come to Japan?

と質問されると思います。
この質問文、全然間違っていません。
ただ、少し冷たく感じさせてしまう場合があります。
質問した側は「日本に来てくれた理由を知りたい」という歓迎の意を表しているはずですが、聞かれた側は「何で日本に来たの?」と責められている様に感じるのです。

日本語でも同じですが、「何で」から始まる質問って、相手を攻め(責め)ている様に聞こえませんか?
「何でそんな事言ったの?」
「何で今それをやったの?」
「何でこれを使わないの?」

これは英語でも同じで、”Why ~?” から始まる質問は相手を不快にさせたり、怒らせてしまう場合があるので要注意です。

Ryuju はお父さんが英語を話せるらしく、お父さんからその様に習って “What brings you to Japan?” というフレーズを学習されたようです。
素晴しい!!

 

とは言え、私は “Why did you come to Japan?” を使う事は全く問題ないと思っています。
こちらの2点がその理由です。

【理由①:全ての外国人が英語が堪能なわけではない】

“What brings you to Japan?” という質問は、英語ネイティブの方には当然の様に通じます。
しかし、海外のお客様の中には英語がそこまで堪能ではない方も多くいらっしゃいます。
その様な方に “What brings you to Japan?” と質問しても、意味を理解してもらえないケースも多々あるからです。

皆さん(質問する側)が “What brings you to Japan?” と “Why did you come to Japan?” の両方を覚える事が出来るのであれば、2つを臨機応変に使い分ける事をおすすめします。
しかし、「2つも覚えられないよ!」という方は、 “Why did you come to Japan?” でいいと思いますよ^ ^

【理由②:大切なのは「どう話すか」】

先の非言語コミュニケーションの個所でも述べましたが、英語を話す上で大切なのは「何を話すか」ではなく、「どう話すか」です。
よって、極論を言えば “What brings you to Japan?” と聞いても上から目線で質問すれば十分失礼に当たります。
逆に “Why did you come to Japan?” と聞いても丁寧さや相手への気遣いがある様に質問できれば、十分に想いは伝わります。

 

Where are you from?(どちらからお見えになったのですか?)

こちらはとてもよく使う質問文ですね★
こう聞くと、必ず

“I’m from Australia.”
“We are from California.”

等、国や州、市の名前を教えてもらえます。
ただ、そう言われて

「へー…。」

で終わってしまってはもったいないので、「あなたの国(出身地)に興味を持っている!」という気持ちをお伝えする手段として、こちらの2つを伝授します。

I have been there!(そこ、行った事ありますよ!)
I have always wanted to go there!(ずっと行きたいと思っているんです!)←つまり、まだ行った事はない。

例えばこの様な会話です↓

店員さん:Where are you from?
海外のお客様:I’m from Australia.
店員さん:Really? I have been there 5 years ago!(本当ですか?5年前に行った事あるんですよ!)

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

店員さん:Where are you from?
海外のお客様:I’m from Australia.
店員さん:Oh, I have always wanted to go there!(オーストラリア、行ってみたいんですよ~。)

このように「続き」の会話が出来るようになれば、海外のお客様に話しかけるのも少しはラクになりますよね。

 

Ayaka による外国人講師との接客英会話実践練習

「やばい、全然覚えてない!」と言っていた Ayaka の実演練習。
緊張していた事もあり、少々表情が硬い印象はありましたが、それでも殆どのフレーズをしっかり覚えていただへありませんか!
なんだ~、脅かさないでくださいよ^ ^
先に行った Ryuju の実践練習を見て、だいぶ感覚を取り戻したようです。

実は Ayaka が勤務している代々木上原のAELUは、レストランと器のギャラリーが隣接しています。
お客様はギャラリーを通ってから飲食店内に来るため、外国人講師からこの様な質問が Ayaka に向けられました。

I really like this cup. Can I buy this in here?
(このカップとても気に入ったわ。これ、ここで買えるのかしら?)

実はこの質問、つい最近来店された海外のお客様にも聞かれたそうです!
そこで、「ここで買えますよ。」と「このカップは買えないのですが、他のであればあちらのギャラリーで購入できます。」の2種類の方法を英語で何て言うか、お伝えしました。

「ここで買えますよ。」はとてもシンプルですね。
“Yes, Of course.” (はい、もちろんです。)
と言えればOKです。
(強いて言えば、”Yes, Of course. It’s ●●yen.” と言えるとより良いです。)

さて、問題は「このカップは買えないのですが、他のであればあちらのギャラリーで購入できます。」の方です。
少し長めですが、1個1個はとてもシンプルな単語を使って、このようにお伝えできます。

“I’m sorry, you can not buy this cup, but you can buy another cups over there.”

この文章は3つの要素で成り立っています。
①まず最初は謝罪から始まりますので “I’m sorry.” です。
②次に結論である “you can not buy this cup” (このカップは買えません)
③最後に提案の “but you can buy another cups over there.” (他のであればあちらで購入できます。)

この3つの中で1番大切なのが、①の “I’m sorry.” です。
“No, you can not.” から始まるととてもぶっきらぼうですが、 “I’m sorry.”と謝罪することで、「申し訳ない気持ち」と「ここでは買えない」という結論が伝わります。

この様に、お客様から質問を受け、「出来ない」「(在庫が)ない」「やっていない」「空いていない」等を言いたいときは、必ず “I’m sorry.” から始めるようにしましょう。

 

フードサーバーはお客様におすすめをするべきか、否か?

最後に外国人講師から Ryuju と Ayaka へのアドバイスを聞いたところ、面白い答えが返ってきました。

「お客から『おすすめは何ですか?』と聞かれたら『当店のおすすめは』と提案するのはいいと思うけど、聞かれてないのにおすすめを言うのは押しつけがましいかも。」

この意見は私にとってとても興味深いです!
なぜなら、私はアメリカでフードサーバーをやっていましたが、アメリカではお客様に
「当店のおすすめは」
「今日のおすすめは」
と提案をするのは普通の事です。
お客様によっては、担当のフードサーバーがおすすめを提案しない事に対して不快感(この人はダメなフードサーバーだわ)を表す人もいるくらいです。

しかし、今日の外国人講師はオーストラリア出身。
彼女曰く、聞いていないのにおすすめを提案されると、お店の売りたい物を売ろうとしている様に感じるそうです。

こちらに関してはどちらが正しいという正解はないので、店員さんの判断にお任せするしかありません。
ただ、個人的には「おすすめをする」事を推奨します。
なぜなら、海外の方(特に観光客)は、「せっかく日本に来たんだから、日本人と話したい」と思っている方が多いからです。

アジアよりもアメリカ(北・南)やヨーロッパ等飛行機で10時間以上かけて日本に来た方は、「日本でしか出来ない体験をしたい」と思っています。
その1つが、地元の人と話す事です。
地元の人と話して、「あそこのお寿司屋さんがおいしいよ」「あそこで今夜お祭りやってるよ」等、地元ならではの声(情報)を入手したいのです。

これは、私たちが海外旅行に行っても同じですよね?
もちろんガイドブックは手元にありますが、それでも地元の事は地元の人に聞くのが一番。
もし言葉が通じるのであれば、現地の人におすすめを聞きたいと思いませんか?

よって、万人受けするわけではないかもしれませんが、お店に海外の方が来店されたら、「今日のおすすめ」「当店のおすすめ」をご提案されることを推奨します!

 

以上、今日のレッスンでした!

 

華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。

その知識と経験を活かし、飲食店の方々に出張型の英会話レッスンを行っております。飲食店に特化したレッスン内容になりますので、多くの飲食店様からご好評いただいております。レッスンは基礎レッスンから行いますので、英語がチンプンカンプンという初心者の方でも安心して受講してください。

 

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)