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2018年1月15日
飲食店専門の接客英会話レッスン 16日目 in 代々木上原

目次
今日の接客英会話レッスン
今日はジェスチャーの日です!
表現力を上げ、「何を話すか?」だけではなく「どう話すか?」も意識して頂くために、このレッスンをご用意しました。
ジェスチャーを含めた非言語コミュニケーション(ジェスチャー、表情、声、抑揚、姿勢、アイコンタクト)は英語を話す上で絶対に欠かすことはできません。
非言語コミュニケーションのない英語は「冷たい人」「何を考えているか分からない人」「親近感のない人」等と思われ、相手との心理的な距離が生まれてしまいます。
ですので、私は接客英会話レッスンを行うたびに非言語コミュニケーションを重要性をお伝えしているのですが、いかんせんこれまで非言語コミュニケーションという言葉をきいた事のない方々にとっては、なかなか理解に時間がかかるようです。
そりゃそうですよね、これまで学校でも家庭でも習ったことがないのですから。
洋画や英語のドラマを見て頂くと、欧米の役者さんは非言語コミュニケーションをふんだんに使いながら演じています。
なぜなら、英語は「英語という言語」と「非言語コミュニケーション」がセットになって初めて成立するからです。
英語=「英語という言語」+「非言語コミュニケーション」
英語を勉強中の皆さん、是非洋画や海外ドラマをたくさん見て、彼らの表現力も観察してみてください!
文法や発音よりも大切な事に気が付くはずです★
とある姉妹による実験
タレントでイメージコンサルタントのジャニカ・サウスウィックさんの「ネイティブが毎日使う英語のジェスチャー50」という本の中に、非言語コミュニケーションに関するとても興味深い実験がありましたのでご紹介します。
実験内容
声も外見もそっくりの日本人姉妹に同じ内容の英語のセリフを言ってもらい、その姿を録画して61人のネイティブに見せました。
姉:TOEIC745点。カナダ留学経験があり、国際線のCAとして日々英語を使っている
妹:普段は日本語しか話さない環境妹には30分間の私のレッスンを受けてもらい、英語のネイティブが使うアイコンタクト、発声法、ジェスチャー、表情を学んでもらいました。ただし、発音と文法はいっさい教えませんでした。一方、姉には特に何もコーチせず、「普段と同じように話してください」とお願いしました。
この2人のビデオを様々な国籍、年齢の英語のネイティブ・帰国子女に見てもらい、アンケートを取りました。結果は、英語が苦手なはずの妹の方が圧倒的に支持されたのです。
【実験の結果】
▼英語が分かりやすいのは?
姉・・・・・・・・・・8%
妹・・・・・・・・・・70%
2人は同じレベル・・・21%▼どちらが英語に自信を持って話している?
姉・・・・・・・・・・8%
妹・・・・・・・・・・88%
同じくらい・・・・・・3%▼どちらと友達になりたい?
姉・・・・・・・・・・26%
妹・・・・・・・・・・54%
同じくらい・・・・・・19%目を閉じて聞くと、2人の英語には大きな差がありました。妹はRとLの区別があいまいで、文法もところどころで間違えていました。しかしそれでも、ジェスチャーを交えて表情豊かに話したため、ネイティブには彼女の方が英語が上手いと感じたのです。英語を話す時に、非言語コミュニケーションの要素が発音や文法よりもずっと強い影響を与えている事が、この実験からもわかると思います。
普段からジェスチャーを使っていますか?
上記の実験内容や非言語コミュニケーションの重要性をお伝えした上で、まずは普段どれくらいジェスチャーを使っているか、ジェスチャーが瞬時に出るかどうかのテストを行いました。
日本語で「スマホ」「眠い」「私」「食べる」「飲む」等、日常でよく使う単語が書いてあるフラッシュカードを1枚ずつお見せし、単語を表現するジェスチャーを瞬時にやっていただくというものです。
普段からジェスチャーを豊富に使っている人はパッと出てくるのですが、使い慣れていない人はなかなか戸惑います。
日本語で話す時にジェスチャーが出なければ、当然英語を話す時にも出てくるわけがありません。
ですので、日々の練習として日本語を話す時もジェスチャーを豊富に使う様、意識をしていきましょう!
ジェスチャーゲーム
そして、半強制的ではありますがジェスチャーゲームもやっていただきました♪
私が住んでいたアメリカでは、家族や友達が集まるホームパーティーがあるとよくジェスチャーゲームをやります。
この様に表現力をつけるトレーニングを日常で行っているから、あんなに豊かに感情を伝える事が出来ているのですね。
日本の学校でもジェスチャーゲームを日頃からやればいいのに、と切に思います。
本日の講師:内木美樹(華ひらく代表取締役/飲食店インバウンドの専門家)