カフェ接客英語① 「いらっしゃいませ」を英語で
カフェで使えるお出迎えの接客英会話4選
こんにちは!
アメリカ・ネバダ州のカジノホテルでウエイトレスをしていました、飲食店専門の接客英会話講師の内木美樹です。
今までは飲食店に特化した接客英会話の、しょっぼい動画をアップしていたのですが、完全リニューアルして、これからは各シーンごとに、実際に海外のお客様に接客をして、解説も入れながら、オシャレで分かりやすい動画をアップすることにしました!
今後はカフェや居酒屋、焼肉、お寿司など飲食店の中でもジャンル分けて、かなり細部まで落とし込んだ接客英会話をご紹介しますので、楽しみに待っていてください。(^^♪
ちなみに、「直接接客英会話レッスンをして欲しい!」という方は、こちらの私が代表を務める会社のホームページをご覧ください。
https://hana-hiraku.com/
さて、記念すべき1回目の動画は、弊社のお客様である「猿カフェ 町田店」さんに全面協力をいただき、カフェでのお出迎えのシーンをご紹介します。
海外のお客様が来店された際、
- 「いらっしゃいませ」
- 「何名ですか?」
- 「当店は全席禁煙ですが、よろしいでしょうか?」
- 「こちらへどうぞ」
の4つを英語でなんて言うかについて、ご紹介します。
「いらっしゃいませ」はまず日本語で!
上記の動画では、サーバーは海外のお客様相手にもまずは日本語で話しかけましたよね。
皆さんに最初にご注意頂きたいのが、「海外のお客様だからといって、最初から英語で話しかけない事」です。
これは弊社が700人以上の海外の方に街頭インタビューをとった結果分かった事なのですが、見た目が外国人だからと言って、英語で話しかけられる事を嬉しく思わない人も中にはいらっしゃります。
なぜなら、彼らの中には
- 日本語がペラペラの方
- 日本語はまだそんなに話せないけど勉強中の方
- 日本語は全然話せないけど、せっかく異国の地に来たんだから、言葉が通じない楽しさを味わいたい方
など、様々な方がいらっしゃるのです!
ですので、相手の外見が何であれ、まずは日本語で「いらっしゃいませ」と声をかけます。
そして、お客様から日本語で返ってきたらそのまま日本語を続け、英語で返ってきたらそれ以降は英語で話す、もしくは状況を見ながら英語と日本語を混ぜるなど、臨機応変に対応するようにしましょう。
「外国人=英語」という先入観は一旦捨てましょう。
「いらっしゃいませ」って英語でなんて言う?
実は、日本語の「いらっしゃいませ」をそのまま英語に訳すのは難しいのですが、逆に様々な言い方が出来ます。
- Hi. (いらっしゃいませ)
- Good morning. (いらっしゃいませ)
- Good afternoon. (いらっしゃいませ)
- Good evening. (いらっしゃいませ)
- How are you? (いらっしゃいませ)
- Welcome to Saru Café. (いらっしゃいませ)
ちなみに、日本語と同じで、”Good morning.” が使えるのは午前のみ、”Good afternoon.” と言うのは正午から夕方まで、”Good evening.” は夜です。“Hi.” は一日中使えます。そして、”Hi, how are you?” や “Good morning. How are you?” の様に、2つを繋げていうことも多々あります。
ここでご注意頂きたいのが、”How are you?” は質問文ですので、お客様から “I’m good.” や “We are great. Thank you.” の様に返答が返ってきます。
そして、これは実際に私がアメリカのネバダ州のホテルでサーバーをしていた時の実体験なのですが、サーバーがお客様に “How are you?” と聞いた後、お客様から “How are you?” や “How about you?”(あなたはどうですか?)と聞き返されることもあります。
ですので、その場合に備えて、「サーバーにふさわしい”How are you?” の返答方法」をお伝えします。
お客様から “How are you?” と聞かれたら何て答えるべきか?
学校では、 “How are you?” と聞かれたら “I’m fine.” や “I’m fine. And you?” と答えると習ったと思います。
しかし、”I’m fine.” はサーバーである皆さんにはあまりおすすめ出来ません。
なぜなら、”I’m fine.” は「悪くない」や「大丈夫」という意味なんですね。
お客様から「あなたは調子はどう?」とご質問を頂いたのに、それに対して「悪くない」と答えるのは…、プロ意識が高いとは言えないですよね。
ですので、お客様から “How are you?” や “How about you?” と聞かれたら、この様に答える様にしましょう。
- “I’m excellent!” ⇒ 「(調子は)とてもいいです!」
- “I’m great!” ⇒ 「(調子は)素晴らしいです!」
- “I’m awesome!” ⇒ 「(調子は)最高です!」
- “I’m pretty good!” ⇒ 「(調子は)かなりいいです!」
- “I’m good!” ⇒ 「(調子は)いいです!」
★もちろんこちら以外にも、”I’m fantastic!” や “I’m wonderful!” など色々ありますが、例を挙げ過ぎるとキリがないので、この5つに絞ることにします。
では、1つずつ説明していきますね。
こちらを見て頂くと分かる通り、上の4つに大きな意味の差はないです。全て「とてもいい!」「最高!」「素晴らしい!」という時に使いますので、言いやすいのを選んで使ってみてください。
ちなみに、”I’m awesome!” は聞き慣れない方も多いと思うのですが、アメリカでは頻繁に使っていました。“awesome” は「素晴らしい」や「最高の」という形容詞です。
そして、”pretty good” の “pretty” なのですが、こちらは「かわいい」という形容詞ではなく、「かなり」や「とても」という意味の副詞です。
そして、これらに “Thank you.” をあわせて使うと、「聞いてくれてありがとう」という感謝の気持ちも込める事が出来ますので、”How are you?” とお客様に聞かれたら、“I’m great! Thank you.” や “I’m pretty good. Thank you.” と返してみましょう。
お客様から “How are you?” と聞かれたら、 “I’m fine.” ではなく、”I’m great. Thank you.” と返すようにしましょう。
「何名ですか?」を英語で何て言う?
「何名ですか?」の様に数を聞きたいときは、シンプルに “How many?” でOKです。
高級店であればこの聞き方ですと失礼にあたる場合もありますが、今回はカジュアルなお店なので問題ないでしょう。
ただ、ここで皆さんに気を付けて頂きたいのが、「何て言うか?」ではなく、「どう話すか?」なんですね。
英語は日本語以上に非言語コミュニケーション、つまり、表情や声の抑揚、目線、身振り手振りなど、言語以外の部分に重きを置きますので、例えカジュアルな言い方でも、心を込めて丁寧に言えば失礼にはあたりません。逆に、とても丁寧な英語を話しても、言い方が雑であれば、お客様は不快な思いをされるでしょう。
ですので、(無愛想に) “How many?” と聞くのではなく、笑顔で、お客様の目をしっかりみながら、”How many?” と話す事をとても大切にしてくださいね。
世界の共通言語は「英語」ではなく「笑顔」!
「当店は全席禁煙ですがよろしいですか?」を英語で何て言う?
最近は日本でも全席禁煙のお店も増えてきましたね。
海外の先進国では、飲食店内でたばこが吸えないのは当たり前なので、この様な質問すらされない事の方が多いのですが、日本ではまだ喫煙に関する質問をしますので、カジュアル店で使う、たばこに関する質問の仕方を3つご紹介します。
- 「当店は全席禁煙ですが、よろしいでしょうか? 」
⇒ “Our tables are all non-smoking. Is that OK?” - 「当店は全席喫煙ですが、よろしいでしょうか? 」
⇒ “Our tables are all -smoking. Is that OK?” - 「喫煙ですか?禁煙ですか?」
⇒ “Would you like smoking or non?
「こちらへどうぞ」を英語でなんて言う?
そして、最後は「こちらへどうぞ」という意味の “This way please.” ですね。この時、「こちら」と言っていますので、その方面を手で示すジェスチャーも必要です。動画の様に手も使いながら、ご案内してみてください。
以上、今日のレッスンでした!
華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。
その知識と経験を活かし、飲食店の方々に出張型の英会話レッスンを行っております。飲食店に特化したレッスン内容になりますので、多くの飲食店様からご好評いただいております。レッスンは基礎レッスンから行いますので、英語がチンプンカンプンという初心者の方でも安心して受講してください。
商工会議所様等でご好評いただいている飲食店向けインバウンド接客セミナーはこちら
written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)