【飲食店の接客英語】「承知致しました(かしこまりました)」を英語で何て言う?
【飲食店の接客英語】
「承知致しました」「かしこまりました」を英語で何て言う?
こんにちは!
アメリカのカジノホテルでウエイトレスとして働いていた経験をいかし、飲食店専門の接客英会話講師をしています、㈱華ひらく MIKI です。
さて、今回のレッスンは、
- 「かしこまりました」
- 「承知致しました」
を英語で何というかです。
今回は、高級店用とカジュアルなお店用に2つお伝えします。
高級店向けの「かしこまりました」
高級店では、こちらの4つをよく使います。
- Certainly.(サートゥンリー)
- Of course.(オフコース)
- Absolutely.(アブソルーテリー)
- Thank you.
“Certainly” を使った「かしこまりました」
お客様:May I have a glass of champagne?
(シャンパンをグラスでいただけますか?)
店員: Certainly. I will be right back with your drink.
(かしこまりました。すぐにお持ちします)
“Of course” を使った「かしこまりました」
お客様:Could I have a small coffee, please?
(コーヒーのSをいただけますか?)
店員: Of course. Would you like some sugar and milk with your coffee?
(かしこまりました。コーヒーに砂糖かミルクはお付けしますか?)
“Absolutely” を使った「かしこまりました」
お客様:Could I have a small salad?
(Sサイズのサラダをいただけますか?)
店員:Absolutely. What kind of dressing would you like?
(かしこまりました。ドレッシングは何になさいますか?)
“Thank you” を使った「かしこまりました」
お客様:I will have clam chowder, please.
(クラムチャウダーをお願いします)
店員:Thank you. May I get anything else for you?
(かしこまりました。以上でよろしいですか?)
カジュアル店向けの「承知しました」
一方で、カジュアル店では、こちらの4つをよく使います。
- Of course.(オフコース)
- Sure.(シュア)
- Absolutely.(アブソルーテリー)
- Thank you.
“Of course” を使った「承知しました」
お客様:Can I have katsu-don set, please?
(かつ丼定食をいただけますか?)
店員: Of course. Miso soup is over there. Please help yourself.
(承知しました。味噌汁はあちらです。ご自由にお取りください)
“Sure” を使った「承知しました」
お客様:I’m allergic to tomato. So can I have a salad with no tomato?
(トマトアレルギーなので、トマトなしのサラダをいただけますか?)
店員: Sure. We can take it out for you.
(承知しました。ではトマトは抜いてお出ししますね)
“Absolutely” を使った「承知しました」
お客様:I will have sake and she will have shochu.
(僕は日本酒で、彼女には焼酎をお願いします)
店員: Absolutely. How would you like her shochu prepared?
(承知しました。焼酎はどのようにお作りしましょう?)
“Thank you” を使った「承知しました」
お客様:Could we have this assortment of yakitori?
(この焼き鳥盛り合わせをいただけますか?)
店員: Thank you. Anything else?
(承知しました。以上でよろしいですか?)
これだけ色々あるとどれを使っていいのか迷ってしまうと思います。
ただ、どれを使っても問題ありませんので、皆さんが使いやすい(言いやすい)と思うものを選んで使ってみてください♪
百聞は一見に如かずです。
まずは使ってみましょう!
丁寧な英語とカジュアルな英語。
使い分けるポイントはお客様との心理的な距離
一般的に、日本ではどんなお店であれ、「言葉遣いは丁寧であればあるほどいい」という様な考え方があるような気がします。
ファミリーレストランというカジュアルなお店の店員さんが
「かしこまりました」
「少々お待ちくださいませ」
等、とても丁寧な言葉を使われていますよね。
しかし、少なくとも私が住んでいたアメリカ(ネバダ州)では少し考え方が異なります。
向こうでは、丁寧の度合いは、相手(お客様)との心理的な距離を表します。
ちょっとわかりにくいので、詳しくご説明しますね。
初めてご来店のお客様には、もちろん丁寧な英語で接客をします。
ただ、お客様が常連になってくると、たとえ高級店でも、カジュアルな英語でもOKになります。
なぜなら、丁寧な英語は言い方を変えれば堅苦しく、その分お客様との心理的な距離が生じます。
一方で、カジュアルな英語は言い換えれば図々しいのですが、その分お客様との親密な距離を表します。
ですので、常連でもう何度もご来店されているお客様なのに、毎回初めてのお客様と同じように丁寧で接すると、逆に失礼にあたることがあるのです。
実際に、私がカジノホテルで働いていた時も、何度もご来店くださっているお客様には、
“Hi, Sarah. How are you today?”
(サラさん、いらっしゃいませ。調子はいかがですか?)
と、
「私はあなたのことを覚えていますよ」
「またお会いできてうれしいです」
という気持ちをカジュアルさの中に含めていました。
そうするとお客様も、
“Hi, Miki. I’m good. How are you?”
(こんにちは美樹。私は元気よ。あなたはどう?)
と返してくださり、「店員とお客様」というより、大切な人を家に招待しているかのような、アットホームな空間を作ることができるのです。
もちろん、中には何度面識があっても「丁寧に接してほしい」とお考えのお客様もいらっしゃいます。
しかし、毎回初めてのお客様に接するような話し方をすることで、
「何度も来てるのに、全然自分のことを覚えてくれない」
「常によそよそしい接客」
と快く感じない方も多くいらっしゃいます。
目の前のお客様がどちらのタイプなのかは、その都度判断しましょう。
そうすることで、より多くのお客様に「また絶対にこのお店に来たい」と思ってもらえますよ。
丁寧な英語=おもてなし英語 とは限らない。
あえてカジュアルな英語を話すことで、お客様との親密な距離を表現することも可能。
以上、今日のレッスンでした!
華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。
その知識と経験を活かし、飲食店の方々に出張型の英会話レッスンを行っております。飲食店に特化したレッスン内容になりますので、多くの飲食店様からご好評いただいております。レッスンは基礎レッスンから行いますので、英語がチンプンカンプンという初心者の方でも安心して受講してください。
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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)