殆どの飲食店が知らない、でも知らないと大損する「文化の違い」
日本と欧米では、飲食店内での文化が大違い!
こんにちは!
アメリカのカジノホテルでウエイトレスとして勤務していました、飲食店専門の接客英語講師&飲食店インバウンド専門家の MIKI です。
このブログでは、殆どの日本に飲食店が知らない、でも知らないと大損してしまう「文化の違い」についてご説明します。
海外からのお客様(訪日外国人客)にも来店してもらいたい、いっぱい飲み食いしてもらいたいと考えている飲食店、必見です。
欧米のお客様は、店員を「すみませーん!」と呼べない!?
日本では、何をオーダーするかが決まったらお客が手を挙げて「すみません」と呼びますよね。
大衆居酒屋なんかに行くと、「すみませーーーん!!!」と大声で呼んだりもします。
しかし、海外のお客様、特に欧米のお客様は、注文したい物が決まっても店員を「すみませーん!(Excuse me!!)」と呼びません。もっと言うと、呼べません。
なぜなら、飲食店内で店員を「すみません!」と呼ぶのは欧米ではマナー違反だからです。
欧米の飲食店では、客は店員を呼ぶ必要がない
日本の飲食店では、すべてのホールスタッフがすべてのお客様のオーダーを取り、お料理を提供します。
誰がどのテーブルを見る、という訳ではなく、全員で全体を見るスタイルです。
しかし、欧米では多くの飲食店がテーブル担当制になっています。
私がアメリカのカジノホテルで働いていた飲食店もそうで、出勤すると、開口一番にマネージャーから
「MIKI、今日は1番~6番テーブルね」
と、担当テーブルを言い渡されます。
すると、私はその日は1番~6番テーブルのお客様の誰が何を注文し、どのお料理が出ていてどのお料理がまで出ていないなど、1番~6番テーブルに関することはすべて把握する責任があります。
ですので、私は常に自分の担当テーブルに近くにいて、例えば1番テーブルの方がそろそろご注文お決まりだなと思ったら、お客様から呼ばれる前に “Are you ready to order” と聞くのがホールスタッフとしての仕事なのです。
逆に、7番テーブルのお客様から「注文お願いします」と言われても、「ではあなたのテーブル担当を呼んできますね」と言い、他のテーブルに関してはノータッチです。それくらい、責任の範囲が明確なのです。
このように、テーブル担当は常に自分のテーブルの近くにいて自分たちの事に目を配っているので、欧米ではお客は店員を「すみません!」と呼ぶ必要がないのです。
仮に日本みたいに “Excuse me!!” と呼ぶというのは、他のお客様の前で「あなた、自分の仕事全然できていないよ」とクレームを言っているのと同じになり、店員に対して失礼なので、マナー違反とされています。
日本に4年以上住んでいても、「すみません」と呼べない欧米出身者
私の友人で、日本に4年以上住んでいる、イギリス出身の女性とポーランド出身の男性がいます。
2人とも日本の文化はよくわかっています。
それでも、
「飲食店でスタッフを呼ぶのは未だにできない…」
って言っていました。
日本に長く住んでいる2人ですら呼びづらいので、観光で数日・数週間日本に来た、その文化の違いを知らない観光客はもっと呼べません。
「店員さんが来てくれないから、注文したいのに注文できなかった」
弊社はこれまで、1,600人以上の訪日外国人に
「日本の飲食店で困ったことはありますか?」
という街頭インタビューをしてきました。
すると多くの方が、「店員さんが来てくれないから、注文したいのに注文できなかった」と言っていました。
原因は先ほどの通り文化の違いで、欧米ではお客様が「すみません」と店員を呼ぶことはまずありません。
なので、その文化の違いを知らない海外の方は、ずっとテーブルで「注文取りに来てくれないかな~」と待っているのです。
しかし、待てど暮らせど店員さんは来てくれない。
ですので、全然注文しないままお店を出てしまうのです。
せっかく、食べる気・飲む気満々で入店してくれたのに、注文できなかったなんてもったいないですよね。
呼ばれるのを待つのではなく、自分たちから積極的に足を運ぼう!
タブレットや呼び出しボタンがあるお店は話は別です。
しかし、とくに、サービス料などをチャージするような高級飲食店は、この文化の違いをスタッフ全員で共有し、海外のお客様が入店されたら、呼ばれるのを待つのではなく、積極的にテーブルに足を運びましょう。
そうする事でお客様は思う存分注文ができ、たくさん飲み、たらふく食べて、ご満足くださいますよ。
「でも、英語で注文取れない…」
という方、弊社は飲食店専門に接客英会話レッスンを展開していますので、お気軽にお問合せください。
以上、今日のレッスンでした!
華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。
その知識と経験を活かし、飲食店の方々に出張型の英会話レッスンを行っております。飲食店に特化したレッスン内容になりますので、多くの飲食店様からご好評いただいております。レッスンは基礎レッスンから行いますので、英語がチンプンカンプンという初心者の方でも安心して受講してください。
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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)