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月: 2018年7月

飲食店に特化した接客英会話レッスン 24日目 in 新宿区

NHK出演のお知らせ

以前から告知をしていますが、今週土曜日の22時から、NHK(Eテレ)で「みんなの2020 バンバンジャパーン」という番組が放送され、その番組の中で私(内木)や、つぶつぶの皆さんが出演します!

特に、 MOEMI にはドッキリを仕掛けて、突然来店したイギリス人の男性二人に英語で接客をして頂きました。

45分の番組で、その中で私たちは10分程度映る予定です。

今週土曜日の22時ですよ~!

どうかお見逃しなく(^ ^)v

 

今日の接客英会話レッスン

次週の25回目(最終日)は卒業式がメインとなりますので、接客英会話レッスンをメインで行うのは今日が最後となります。

今日で最後かぁ、あっという間だったなぁ…。

と私はしみじみしていましたが、今日、インド出身の Alice 先生を相手に実演練習する予定の MARIE と YUJI はそれどころではありません。

お二人とも、とても緊張されています。

若干顔が強張っています。

大丈夫、大丈夫。
先生、噛みついたりしないから(^ ^)

では、お二人の実演練習の様子をお届けします☆

 

MARIE による接客英会話☆実演

以前のブログでも書きましたが、私は MARIE がとても羨ましいのです。
なぜなら、目が真ん丸でぱっちりしてて、真顔でも怖い印象を与えないので。

私を含めた多くの方は真顔が怖いです。
なので、緊張して真顔になってしまうと、「機嫌が悪そう」「怒ってるの?」という印象を持たれてしまう場合があるのです。

しかし、MARIE は緊張して表情が硬くても全然怖そうに見えず、むしろ穏やかでほんわかした空気感を出せるのです。
お会いする度に「羨ましい…」と思わずにはいられません。

さて、そんな MARIE の接客は、

“This is a vegan restaurant. Is that OK?”
(当店はビーガンレストランですが、よろしいでしょうか?)

が全然伝わらずに行き詰ったり、

“What is burdock root?”
(ゴボウって何ですか?)

という Alice 先生からの質問が理解できずに困る場面もありましたが、それでもずっと、最後まで笑顔で練習を終えることが出来ました。

ここが MARIE の本当にすごい所で、 MARIE はどんな時でもずっと笑顔を絶やしません。

世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」

と、歌手の高橋優さんが「福笑い」という歌の中で歌っていましたが、本当にその通りだと思います。
なので、どんな時でも英語を絶やさない MARIE には頭の下がる思いです。

MARIE の今後の課題は話し方や立ち振る舞いを堂々とする事です。
(英語だけではなく、日本語の時も然り。)

ウエイトレスはどんな時でも、お客様の前で自信を持った態度でいなくてはいけません。
決して高圧的や上から目線という意味ではなく、提供するお料理に自信と誇りを持ち、堂々としているという意味です。
するとその自信や誇りがお客様にも伝わり、安心をご提供出来ます。

誰だって、自信のない人からは物を買いたくないですよね?
それは飲食店も同じです。

MARIE のつぶつぶへの愛を、もっと前面に出して欲しいと強く願います★

 

YUJI による接客英会話☆実演

最終打者は店長 YUJI です。

YUJI は超がつくほどの天然で、毎回私たちを笑わせてくれました。
これだけ笑顔と笑いの溢れるレッスンになれたのは、YUJI のお陰と言っても過言ではありません。

心理学では、いいチームを作る秘訣の1つに「年長者がどれだけバカになれるか」を挙げています。
こちらのチームの場合、年齢も役職も1番上なのは YUJI なのですが、もし YUJI が人前で間違えるのを嫌がったり恰好つける様な人だったら、もっと雰囲気は悪かったと思います。
しかし、YUJI はいい意味で年齢や役職にこだわらず、素直にありのままにレッスンを受けて下さったので、いつも空気はほのぼのとしていました。
YUJI はレッスンの影の立役者だと思っています★

さて、そんな YUJI の最後の実践練習。
MARIE 同様とても緊張されていたので、ゲスト講師がいない、私だけのレッスン時に比べると実力発揮が出来なかったという印象です。
しかしそれでも、レッスンの序盤で習った最低限の接客英会話から、

“Which size would you like?”
(どのサイズがよろしいですか?)

“Mochikibi is a Japanese millet. It tastes like egg yolk.”
(もちキビは日本の雑穀で、卵黄の様な味がします。)

と、つい先週学んだことまできちんとお伝え出来ていました!

一時期は少しチームから遅れを取り、「大丈夫かな?」と心配した時期もありましたが、見事に挽回され、その後はチームを引っ張る時も多々ありました。
素晴しい逆転劇です!

YUJI の今後の課題は「英語の発音とリズムです。
「V」や「F」、「R」の音は練習していけば少しずつキレイに出せるようになっていきます。
英語のリズムは、まずはしっかり聴いて、それを完璧にものまねする練習をしていけば、非常に伝わりやすくて流暢な英語に変身します。

ただ、こちらの2つを行うには YUJI の意識が必要です。
意識をすること。
そして、練習する事。
そうすれば、もっともっと英語を話すのが楽しくなりますよ(^ ^)

 

今日新しく学んだ接客英会話

“What is burdock root?” (ゴボウって何?)と聞かれたら何と答える?

インド出身の Alice 先生はゴボウを知りませんでした。
なので、英語のメニューに「burdock root(ゴボウ)」と書かれていても、よく分からないのです。

そこで “What is burdock root?” (ゴボウって何?)と聞かれたら、まずはゴボウは何なのかを説明します。

ゴボウって野菜ですよね?
もっと厳密に言えば根菜です。
ですので、まずはこの様にお答えしましょう。

“Burdock root is a vegetable.”(ゴボウは野菜です。)

もしくは、

“Burdock root is a root vegetable.”(ゴボウは根菜です。)

シンプルで分かりやすいですよね?

“What’s in it?” の様に「中に何が入っているの?」という質問であれば、
入れる食材やソース等をご説明出来れば GOOD なのですが、

“What is this?”(これは何?)と聞かれたら、まずは魚なのか、お肉なのか、野菜なのか、果物なのかと言ったグループをお伝えしてから、“It tastes like egg yolk.”(卵黄の様な味がしますよ。) の様に味のご説明が出来るようになりましょう。

 

甘酒は英語でどう説明する?

甘酒は「白米を発酵したもの」なので、 “fermented rice” と言います。
※発酵する= ferment

もう少し長い文章でも覚えられるなら、この様に言えるとより伝わります。

“Amazake is a traditional sweet Japanese drink made from fermented rice.”
(甘酒とは発酵された白米から出来ている、日本の伝統的な甘い飲み物です。)

 

“Can I have the amazake with ice?” ってどういう意味?

今回の実演練習中に、Alice 先生はこの様に YUJI に質問しました。

“Can I have the amazake with ice?”

↑これってどういう意味だかご存知ですか?

【正解】
“Can I have the amazake?” だけですと、「甘酒を頂けますか?」なのですが、そこに “with ice” が付く事で「氷入りの」という意味になります。
つまり、「冷たい甘酒を頂けますか?」という質問なのです。

ちなみに、特に冬場には「氷なし」の飲み物の注文を受ける場合もあるでしょう。
その時は “without ice”“with no ice” のどちらかを仰ってくる場合が多いので、”with ice” “without ice” “with no ice” は覚えておきましょう!

氷ありの飲み物 = with ice
氷なしの飲み物 = without ice / with no ice

 

以上、今日のレッスンでした!

 

華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。

その知識と経験を活かし、飲食店の方々に出張型の英会話レッスンを行っております。飲食店に特化したレッスン内容になりますので、多くの飲食店様からご好評いただいております。レッスンは基礎レッスンから行いますので、英語がチンプンカンプンという初心者の方でも安心して受講してください。

 

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)

 

「みんなの2020 バンバン ジャパーン!」に出演します!

メディア情報 第16弾

「みんなの2020 バンバン ジャパーン!」という番組をご存知ですか?
毎月最終土曜日の22時から、NHK Eテレで放送されている、オリンピックを見すえてユニークな取り組みを始めた日本人を徹底追跡などしている番組です。

次回放送は今週土曜日なのですが、私、内木がその番組に出演させて頂くことになりました!
出演と言いましてもスタジオではなく、ディレクターさんやカメラマンさんが弊社のレッスンの様子を見に来てくれた時の様子が映る予定です。
(スタジオにお伺い出来たら、SHELLYさんにお会いできたんですけどね~。)

あくまでも放送予定なので、緊急の事件やニュースが起きれば別の番組に変わります。
しかし個人的には、かれこれ2か月くらい前からこの日を待っていたので、とてもとても楽しみです♪

弊社のレッスンにご興味お持ちの方、是非ご覧になってください(^ ^)

 

華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)

 

飲食店に特化した接客英会話レッスン 23日目 in 新宿区

今日の接客英会話レッスン

早いもので、25回の接客英会話レッスンは今日を入れて残り3回となりました。
皆さん、始まる前は「25回って随分多いなぁ。」と感じるようですが、あっという間に1/3が終わり、半分が過ぎ、2/3を超えたあたりからは「あともう数回でレッスンが終わってしまう!」と、危機感すら覚える方もいらっしゃいます。

2月から始まったつぶつぶさんのレッスンももうすぐ終わり…。
考えるだけで寂しいのですが、生徒さんは感傷に浸っている訳にもいきません。
なぜなら!
今日と来週は外国人講師がやって来て、これまでの総集編として、

  • 「いらっしゃいませ」~「ご来店ありがとうございました」までの全ての英語
  • おすすめのご提案
  • お料理の説明
  • 「どちらからお見えですか?」という様な簡単な会話

☝これら全てを実演して頂くのです!

さらに、前回来てくれた外国人講師はオーストラリア人とカナダ人だったので、比較的聞き取りやすい英語を話す方との実演練習でしたが、今回の講師はインド人の Alice 先生。
リスニングの難易度はかなり高めです。
(余談ですが、インドは州によって使う言語が全く異なるそうで、共通言語として英語とヒンドゥー語を話すそうです。面白い国ですね!)

さて、そんな最後の実演練習に挑んでくれるのは、FUKA と MOEMI です。
(前回も初日に挑戦したのはこの2人でしたね ^ ^;)

 

 

FUKA による接客英会話☆実演

トップバッターは FUKA です。
以前のブログでも書きましたが、彼女の最大の魅力は堂々としている所です。
私はこう見えてビビりなので、緊張すると普段以上に滑舌が悪くなったり、無駄に早口になってしまうのですが、FUKA はどんな状況でも常に自信を持って接客されるのです。

その FUKA の最大の魅力は今日のレッスンでも十分に発揮出来ていました。
Indian English のアクセントに慣れていないので、Alice の英語は難しく、何度も聞き直す場面がありましたが、聞き直し方も決しておどおどせず、常に安心感のある接客態度でした。

また、前回の実演練習では緊張のあまり、FUKA SMILE が消えてしまった部分もありましたが、今回は終始笑顔で、見ていてとても安定感がありました。

飲食店はおいしい飲み物とお料理を提供する場ではありますが、一番大切にしなくてはいけないのは「安心・安全」です。
お客様に「安心・安全」をご提供する為に、この接客英会話レッスンが存在すると言っても過言ではありません。
そういう意味で、FUKA はたった半年で見事に海外のお客様に十分な安心・安全をお届けできるサーバーに成長されました。

レッスン後、Alice 先生からも「堂々としていて素晴らしかった!」と称賛を貰えた FUKA。
私は “I’m very proud of you.” とお伝えしたいです(^ ^)

 

ちなみに、レッスン終了後に FUKA からこんなメッセージを頂きました。

Miki先生、こんにちは!
昨日もレッスンありがとうございました!
昨日のディナーは久しぶりに、海外のお客さまが二組、計5名来てくれました!

実践練習と、そのために復習した甲斐あって、自信をもって英語接客ができ、お客さまと気持ちよくコミュニケーションが取れました。

実践練習のおかげで、yesではなくsureを使うことや、whenever you are readyも忘れずに言えました。

昨日は今まで以上に英語を話すのが楽しく感じたので、思わずご報告です(^○^)

いつもありがとうございます🎵

この様な感想を頂ける時が「この仕事をやってて良かったなぁ(T^T)」と思える瞬間です。
FUKA、こちらこそどうもありがとうございました!!

 

MOEMI による接客英会話☆実演

さて、続いてはランチの女王(勝手に命名 笑) MOEMI の登場です。
今日は FUKA と MOEMI が実演練習をし、来週は MARIE と YUJI が行い、最終日は卒業式なので、MOEMI と FUKA にとっては今日が実質最後のレッスンになるわけなのですが、最終日にふさわしい、素晴らしい出来映えでした!

どうやら MOEMI は大学でインドの先生との接点があったらしく、Alice の英語はそれほど難しいと感じていない様子。

「これは何?」

という料理の説明を求められる質問から、

「お手洗いはどこですか?」

という道案内の技術が問われる質問まで全てを理解し、きちんとお応え出来ていました。

特につぶつぶさんはオリジナルの雑穀を主としてお使いになっている分、お料理の説明は日本語でも難しいのですが、これまでに習った

英語での料理の説明 = 調理法 × 材料 × 味

をきちんと覚え、つぶつぶ雑穀を英語できちんとご紹介出来ていました☆

当然、まだどう説明すればいいか分からないお料理も多々あるとは思います。
しかし、この方程式をきちんと理解すれば、これまで習った単語を使いながら説明することは十分に可能です。
というか、MOEMI なら絶対に出来ます!

MOEMI の今後の課題は「堂々とする事」です。
それさえクリア出来れば、「MOEMI に会いたいからつぶつぶで食べよう」と言って貰えるほどのサーバーになれるはずです。

MOEMI はまだ若いので、短期間で急成長することも十分にあり得ます。
何か月後か何年か後に MOEMI の接客を再び拝見する機会があった時、「MOEMI の接客、ものすごく自信に溢れてますよ!!」と驚けることを楽しみにしています(*^ ^*)

 

今日新しく学んだ接客英会話

新しい先生が来てくれると、「その人なりの言い方」があるので、毎回新しい発見があります。
これまでのレッスンで大分カバー出来ていたと思っていたのですが、Alice から新しいフレーズが出たので、ご紹介します。

 

「席、空いていますか?」を英語でなんて言う?

こちらはお客様に聞かれる質問です。
「席、空いていますか?」はこの様に言います。

Seats available?
スィーツ アヴェイラボ?

“Available” は以前にもご紹介しましたが、「利用できる」という意味です。
ですので、直訳すると「利用できる席はありますか?」ですが、自然な英語に直すと「席、空いていますか?(ありますか?)」になるのです。

 

「(このお料理は)何で作られていますか?」を英語でなんて言う?

こちらもお客様から質問される英語です。

What does it made of?
ワット ダズ イッ メイ オ

“Made of ●●” で「●●で作られている」です。
ですので、”What does it made of?” と聞かれたら、

This soup is made of carrot, onion, and soy milk.
(このスープは人参と玉ねぎと豆乳で作られています。)

なんていう風に使えます。

この様に材料を聞く質問は、”What does it made of?” 以外にもこの様な聞き方があります。

  • What’s in it?(中に何が入っていますか?)
  • What does it contain?(何が含まれていますか?)

どの様な質問を投げかけてくるかは、海外のお客様次第です。
英語のメニューに材料が細かく書いてあればこの様な質問を受けることはないと思いますが、そうでなければ、恐らく今後、多々聞かれると思います。
出来るのであれば、上記3つとも覚えて備えましょう☆

 

以上、今日のレッスンでした!

 

華ひらくは飲食店専門の接客英会話コンサルタントです。インバウンド(訪日外国人や訪日外国人旅行者)が増える中、外国人に対しての接客英会話は、広く求められております。当社の代表である内木美樹は、アメリカ・ネバダ州の国際ホテル「Peppermill Resort Hotel」内のレストランで、日本人が誰もいない環境の中、マネージャーから「No. 1 food server」と称された実績があります。

その知識と経験を活かし、飲食店の方々に出張型の英会話レッスンを行っております。飲食店に特化したレッスン内容になりますので、多くの飲食店様からご好評いただいております。レッスンは基礎レッスンから行いますので、英語がチンプンカンプンという初心者の方でも安心して受講してください。

 

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)

外国人211人への街頭インタビュー結果がまとまりました

外国人の45%が「日本の飲食店の接客は素晴らしい!」と絶賛している一方、課題も浮き彫りに

※「外国人」という言葉は失礼だと思うので極力使わないようにしているのですが、タイトルでのみ使用しています。

こんにちは、飲食店インバウンド専門家の内木美樹です。

弊社は飲食店に特化した接客英会話レッスンを展開しております。
しかし、レッスンを行っていく上で、次第と

「ただ接客英会話を教えるだけでは足りない!
海外のお客様の生の声を飲食店の皆様にお伝えする必要があるのでは?」

と思い始め、2015年から海外のお客様に飲食店の接客に特化した街頭インタビューを始めました。

これまでに800人以上の方々にお話を聴けていますが、今回ご紹介するのは、2018年の上半期に都内数カ所で行った街頭インタビューの結果です。

211人の方に、「日本の飲食店が海外のお客様の満足度を上げる為に、どのような改善が必要だと思いますか?」という質問を投げかけ、いくつかある項目の中から最も該当するものを選んで頂くのではなく、フリートークで海外の方々の考え・アイデアじっくりを伺いました。

それでは、さっそくご紹介いたします。

 

211人の男女比

まずは211人の男女比をご紹介します。

特に意識をした訳ではないのですが、偶然にも男女ほぼ同数の方々にお話を伺う事が出来ました。

また、年齢はお伺いしていませんが、こちらは若い方からご年配まで幅広くお声を頂けるよう意識しました。

 

インタビューご回答者の出身国

次は211名の方々の出身国です。
尚、こちらの街頭インタビューは全て英語で行っている為、この様な状況であることをまずご理解ください。

  • 英語(もしくは日本語)が話せる方のみのお話を聴けている
  • 見た目が明らかに日本人ではない方にお声を掛けている

 

その結果、出身国はこの様になりました。

過去の街頭インタビューでは比較的オーストラリアの方々が多い印象でしたが、今回は圧倒的にアメリカの方々のお声を多く聴く事が出来ました。
(もちろん、見た目ではどの方がアメリカ人かは分かりませんので、偶然の結果です。)

2015年~2016年にかけて500人を対象に行った大規模調査では、南米の方はほぼいらっしゃらなかったのですが、今回はブラジル4名、コロンビア4名と、年々増えてきている様に思います。

また、本音を言えばもっと日本に近いアジアの方々のお声も多く頂きたいのですが、この様な理由から、なかなかお話を伺うのが難しい状態です。

  • 見た目が日本人と似ている為、お声を掛けづらい
  • 特に中国の方は団体行動が多いので、一部の方の足を止めるのが難しい
  • 英語が苦手という方も多い

 

インタビュー結果

さて、お待たせしました。

それではメインの、「日本の飲食店が海外のお客様の満足度を上げる為に、どのような改善が必要だと思いますか?(複数回答)」の結果を発表致します。

順位 生の声 人数
1 日本の接客は素晴しい! 96人
2 もう少し英語を話せるようになって欲しい(食べ方の説明、料理の説明、) 47人
3 英語のメニューを用意して欲しい 43人
4 メニューに写真を付けて欲しい 33人
5 メニューに細かな英語の情報(税込か税抜、テーブルチャージ、食材、(辛い物やベジタリアン向け等を示す)マーク、味付け、調理法)が欲しい 32人
6 もっと店員さんの方から積極的にアプローチして欲しい(おすすめの提案、食べ方、スモールトーク、歓迎) 24人
7 素晴しいとまでは言わないが特に問題(不満)なし 13人
8 英語の看板も置いて欲しい(見やすくしてほしい) 12人
9 店頭に英語のメニュー(写真と料金、営業時間、)を置いて欲しい 9人
10 インターネット(SNS)を活用して細かな情報を提供して欲しい 8人
10 飲食店内は禁煙にして欲しい 8人
12 翻訳機を導入してほしい 7人
13 外国人差別はやめた方がいい(外国人に厳しい、冷たい、外国人を入店させない、日本人の方ばかり見て話す) 6人
13 子連れに気を使ってほしい(ベビーカーが入りづらい、ハイチェアをもっと用意する、) 6人
13 柔軟な対応をしてもらいたい(食材の変更や量の調整、味の変更) 4人
16 ビールを安くしてほしい 4人
16 ベジタリアン(ビーガン)向けの料理を増やしてほしい 4人
18 メニューに番号をふってもらいたい 3人
18 正しい英語で表記してほしい 3人
18 英語以外の外国語メニュー(中国語、スペイン語、韓国語)のメニューがあるといい 3人
18 ノンアルコールの飲み物をもっと増やしてほしい 3人
18 ムスリム用の飲食店を増やしてほしい 3人
18 むしろ国際的になって欲しくない(なる必要はない) 3人
18 無料wi-fiを導入して欲しい 3人
25 バーを探して何軒も渡り歩いたが、どこも断られた。なぜだろう? 2人
25 英語の予約サイト(常にコンシェルジュに頼まないといけない) 2人
25 夏に冷房が弱い 2人
25 料金はアラビア数字 2人
25 券売機に英語を 2人
25 もっと機転を利かせて欲しい 2人
25 お酒に氷が多すぎて薄い 2人
25 料理と一緒にチェックを置かれるともっと頼みたいときにどうすればいいかわからない。 2人
25 子連れで入れる店が限られる 2人
25 外国人が日本語を話しても聞き取ろうとしてくれない 2人
25 デザートは大切!デザートを増やして英語の説明を 2人
25 入りやすいバー(広くて見つけやすくて、英語が通じる)を増やしてほしい 2人
25 スペースを広くしてほしい 2人
25 膝に掛ける用のナプキンが欲しい 2人
25 多くの飲食店でクレジットカード対応をしてほしい 2人
40 外国人=アメリカ人と思うのはやめた方がいい 1人
40 赤ワインは常温にしてほしい 1人
40 手書きのメニューはやめてほしい 1人
40 料理はおいしいが量が少ない(もっと増やしてほしい) 1人
40 日本のワインを増やしてほしい 1人
40 外国人だからといって英語のメニューを渡すのはやめた方がいい 1人
40 お店に寄って値段が違いすぎる 1人
40 親切すぎて逆に気を使う 1人
40 靴を脱がなくてもすむようにして欲しい 1人
40 早い時間(午前10時など)からお店を開けてほしい 1人
40 漢字の読み仮名をローマ字で書いて欲しい 1人
40 お通し不要 1人

 

お話を伺っていて感じたのは、海外のお客様の多くは、本当に日本の飲食店のホスピタリティにご満足をされているという事です。

  • 「日本の飲食店の店員さんはとても歓迎してくれる。」
  • 「フレンドリー。」
  • 「丁寧。」
  • 「10点満点中10点。」
  • 「柔軟に対応してくれる。」
  • 「親切。」
  • 「笑顔が素敵。」
  • 「英語で話そうと努力してくれる。」
  • 「エクセレント。」
  • 「気遣いがある。」
  • 「チップの必要がないのに…。」
  • 「日本に来て嫌な思いを一切していない。」
  • 「今のままで十分。」
  • 「日本最高!」
  • 「人が温かい。」
  • 「意識の高さを国に持ち帰りたい。」

 

など、本当に様々な、聴いていて鳥肌が立つほど嬉しいお声をたくさん頂きました。

本音を言えばもう少し不満や改善案が第一声で聴けるかと思ったのですが、

「改善できる事なんてないよ!だって既にこんなに素晴らしいんだから!」
「世界中を旅してきたけど、チップがいらないのにこんなに親切にしてくれる国は他にないよ!」

など、大絶賛して下さり、同じ日本人として本当にうれしかったです。

しかし一方で、

  • 「ペラペラである必要はないけど、最低限の英語は話してほしい。」
  • 「英語のメニューがないお店には入れない。」
  • 「日本食は母国の料理と違いすぎるから、説明されたところで分からない。写真さえ置いてもらえると理解が出来る。」
  • 「何の食材をどの様に調理しているのかが分からないと無意味。」
  • 「お店のおすすめや食べ方など、もっと歩み寄って教えて欲しい。」

など、今後の伸びしろの指針にもなるご意見も多くありました。
特に「もう少し歩み寄って欲しい」というご意見に関しては、

  • 「次のお飲み物はどうされますか?」と聞いてくれたらもう一杯頼んだけど、そういうのがなかったから必要最低限の注文だけして帰った。
  • アメリカみたいに5分毎に確認に来る必要はないけど、もう少し「足りないものはありませんか?」みたいに聞いて欲しかった。
  • いつも飲食店で食べた後、セブンイレブンに寄ってデザートを買って、ホテルで食べている。飲食店の方が「デザートはどうされますか?」と聞いてくれれば、間違いなく店内で注文するんだけど。

と言う様な、海外のお客様が飲食店でお金を落とさない理由となる様なお声も伺うことが出来ました。

こちらのブログでもご紹介しましたが、88%の海外のお客様は日本の店員から「おすすめを提案してもらいたい」と考えています。
これはつまり、日本の店員がもっと歩み寄って話をすれば、海外のお客様は飲食店にお金を落とすという事なのでしょうか?

次回の街頭インタビューでは、こちらの疑問について投げかけてみたいと思います。

 

 

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written by 内木 美樹(飲食店インバウンド専門家/飲食店専門の英語講師)