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すてべて飲食店に英会話を。
華ひらくの接客英会話ブログ
  • 2018年8月19日

外国人に街頭インタビュー!「どうすれば飲食店でもっと注文したいと思いますか?」

飲食店で外国人にお金を落としてもらう方法

※「外国人」という言葉は失礼だと思うので極力使わないようにしているのですが、タイトルでのみ使用しています。

こんにちは、飲食店インバウンド専門家の内木美樹です。
弊社は飲食店に特化した接客英会話レッスンを展開しております。しかし、レッスンを行っていく上で、次第と

「ただ接客英会話を教えるだけでは足りない!
海外のお客様の生の声を、飲食店にお伝えする必要があるのでは?」

と思い始め、2015年から海外のお客様に、飲食店に特化した街頭インタビューを始めました。

弊社はこれまでに800人以上の方々にお話を聴けていますが、今回発表する結果は今年の5月~8月までに行った街頭インタビューの内容です。
どうすればもっと飲食店で注文しようと思えるかを外国人に直撃したところ、飲食店の伸びしろが見えてきました。

 

日本で飲食に最もお金を使っている国は?

まずはこちらの表をご覧ください。

順位 出身国 飲食代合計 平均
滞在日数
1日の
飲食費/人
1 香港 ¥34,947 6.4日 \5,460
2 イギリス ¥55,601 10.8日 \5,148
3 韓国 ¥17,813 3.8日 \4,688
4 カナダ ¥49,041 11日 \4,458
5 オーストラリア ¥62,215 14.6日 \4,261
6 シンガポール ¥31,908 7.5日 \4,254
7 スペイン ¥46,653 11日 \4,241
8 イタリア ¥43,364 10.9日 \3,978
9 台湾 ¥29,013 7.7日 \3,768
10 アメリカ ¥41,952 11.8日 \3,555
11 中国 ¥34,946 11.2日 \3,120
12 フランス ¥51,718 17.8日 \2,906
13 その他 ¥43,926 15.5日 \2,834
14 ドイツ ¥31,101 11.2日 \2,777
15 タイ ¥24,252 9.4日 \2,580
16 マレーシア ¥26,639 10.8日 \2,467
17 ロシア ¥36,684 18.1日 \2,027
18 インドネシア ¥35,939 18.6日 \1,932
19 Iインド ¥35,185 18.5日 \1,902
20 ベトネム ¥57,198 71.1日 \804
21 フィリピン ¥22,792 33.2日 \687

 

こちらは日本で飲食に最もお金を使っている国と、その金額を表しています。
2018年4月18日に観光庁が発表した「訪日外国人消費動向調査 2018年1-3月期の調査結果(速報)」を弊社で分析した結果です。
こちらを見た時、私は「はるばる飛行機に乗って日本にやってきたのに、この金額は少ない。」と思いました。
訪日前、日本で一番楽しみにしている事は「日本食を食べること」が1位に選ばれているにも関わらず、です。

そこで、125人の外国人にもこの表を見てもらい、飲食費が少ない原因と飲食店の今後の改善点に付いてお答えいただきました。

 

125名の出身国と男女比

こちらは125名の出身国と男女比です。
こちらの街頭インタビューは全て英語で行っている為、この様な状況である事をまずご理解ください。

  • 英語(もしくは日本語)が話せる方のみのお話を聴けている
  • 見た目が明らかに日本人ではない方にお声を掛けている)

本当はもっとアジア圏の方にもお話を伺いたいのですが、言葉の問題からなかなかお話を聞けていないのが実情です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本で飲食にお金を使っていない理由 TOP5 ※複数回答

1  コンビニや食べ歩きで済ます時もあるから 18人
2  分からない 16人
3  日本の飲食店は安くておいしいから 15人
4  ツアーやクルーズに飲食が含まれているから 7人
5  予算の問題 6人

飲食代が少ない理由について最も多かった回答が「コンビニや屋台での食べ歩き」でした。

  • 「朝と昼はコンビニで済ます。」
  • 「たくさん歩き回りたいので、食事は手軽に食べられるものを選んでいる。」

と答える方もいらっしゃる様に、そもそも飲食店に入らないという選択肢を選ばれている方が思いのほか多い印象でした。

また、3位の「日本の飲食店は安くておいしいから」に関しては、

「母国ではランチに2,000円かかる事はザラにあるが、日本では牛丼が500円で食べられて、定食に至っては飲み物まで付いて1,000円で食べられる。」

など、「母国と比べると日本の飲食店はコスパが高い」と考える方が多くいらっしゃいました(こちらの回答は欧米の方に多い)。

 

飲食店でお金を落としてもらう方法 TOP5 ※複数回答

1  おすすめの提案 29人
2  充実した英語のメニュー 29人
3  英会話力の向上 18人
4  (看板を英語にするなど)外からでも分かりやすく 9人
5  積極的なアプローチ 6人

 

1位:おすすめの提案

こちらでは、

  • 「お店のおすすめやシェフの得意料理は是非知りたい。」
  • 「おすすめを教えてもらえたら、その料理は試してみようと思う。」

といった声が挙がりました。
異国の地に来て、何がおいしいという情報が少ない外国人にとって、おすすめの提案はとても助かるそうです。
日本ではお客様にご提案をするという文化はまだありませんが、欧米ではよく見る光景です。
飲食店とお客様の両者にとってプラスになり、始めるのにコストはかかりませんので、飲食店が提案をするという習慣をつけるのは非常に有益だと思いました。

 

1位:充実した英語メニュー

また、同率1位の「充実した英語のメニュー」とは、料理名を英語にするだけではなく、どんな食材をどの様に調理しているのか、コースには何が含まれるのか、オプションとは何がいくらなのか、といった、細かな内容を求める声でした。

  • 「私たちはムスリムだから、何に豚が入っていないのかが分からないと注文できない。」
  • 「日本は文化が違いすぎるから、料理名を見たところでよく分からない。」

の様な宗教や文化の違いがある分、日本語メニューと同等もしくはそれ以上の詳細が記載されていれば安心してもっと注文出来るとの事です。

 

3位:英会話力の向上

「英会話力の向上」は1位の「充実した英語のメニュー」と重複しますが、

  • 「『この料理は何?』と聞いても答えられる人がいない。分からないものは頼めないから、もう少し英会話力を上げて欲しい。」
  • 「食べ方が知りたい。」
  • 「店員さんが英語を話せておすすめを教えてくれるのであれば、もっと頼もうと思う。」

というご意見がありました。

 

4位:(看板を英語にするなど)外からでも分かりやすく

「 (看板を英語にする等)外からでも分かりやすく」とは、

  • 「行きたいお店が見つからない。」
  • 「看板が分かりづらい。」

という、入店前の問題を指摘するお声でした。
こちらに関しては店頭に英語のメニュー(詳細と写真付)を設置するだけで解決できますので、すぐに実行して頂きたい点です。

 

5位:積極的なアプローチ

そして、5位の「積極的なアプローチ」とは、

  • 「呼ばないと来てくれない。」
  • 「『次のお飲み物は何にされますか?』と聞いてくれればもう1杯頼んだけど、そうじゃなかったから必要な分だけ注文した。」

の様な、日本の「待ち」な姿勢に対するご意見でした。
欧米の多くはテーブル担当制ですが、日本はそうではない為、全てのテーブルに目を行き届かせるのは難しいでしょう。
しかし、言われてから動くのではなく、言われる前に気づいて行動をするという意識の心がけがあれば、だいぶ改善されるはずです。
(1番の解決策は、日本もテーブル担当制にして役割を明確にする事だと思いますが。)

 

以上が街頭インタビューの結果です。

また、こちらは私がアメリカ・ネバダ州でウエイトレスをしていた時の経験ですが、観光客であれば地元の方であれ、店員が本当においしいと思う物をおすすめすれば、かなりの高確率でお客様はそれを注文して下さいます。
そして、食後に

「あなたがおすすめしてくれた○○、本当においしかったわ。どうもありがとう。」

と、わざわざお礼を伝えて下さる方も多くいらっしゃいました。
これは間違いなく、お客様とお店にの両社にとってプラスになる事です。
ですので、このブログをご覧の飲食店で働く皆様、どうか「提案をする」という事を心がけてみてください。

最後に、英語のご提案方法ごご紹介します。

 

英語でご提案する方法

例えばすき焼きがおすすめの場合、この様な言い方が出来ます。

I recommend our sukiyaki.(すき焼きがおすすめです。)
アイ リコメン アワー スキヤキ

 

Our sukiyaki is very good. (当店のすき焼きはとてもおいしいです。)
アワー スキヤキ イ ヴェリー グッドゥ

 

難しい単語はないですよね?
こんなシンプルな英語で十分に伝わっちゃうのです。
是非お試しあれ!

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