-
2020年2月4日
弊社がWBSのトレンドたまご(トレたま)に選ばれた理由
トレンドたまごに選ばれる商品の共通点とは?
~ WBS のディレクターさんに直接伺った話 ~
こんにちは、株式会社華ひらくで飲食店専門の講師&飲食店インバウンドコンサルタントをしております、代表の内木美樹です。
弊社の新商品である、飲食店専門の翻訳ツール DIDIT! が、2019年11月13日のワールドビジネスサテライトの「トレたま」で全国放送されました!
毎日多くの応募が届く「トレたま」で、初めて送った商品が採用されるなんて、奇跡中の奇跡だと思っています。
しかし、撮影の合間にディレクターさんにお話を伺ってみたら、弊社の DIDIT! が選ばれた理由は、「トレたま」で紹介されやすいツボを押さえていたからだという事が分かりました。
そこで今日は、弊社がワールドビジネスサテライト(テレビ東京)の「トレたま」に応募してから採用までの流れと、ディレクターさんに直接伺った「ツボ」の話をご紹介します。
みなさんのトレたま採用にお役立ち出来れば嬉しいです。
トレたまに応募する方法
トレンドたまごには応募フォームがあるってご存知ですか?
ワールドビジネスサテライトのトレたまのページを見ていただくと、右下に「商品情報募集中」というバナーがあります。
そこを通して、皆さんの新商品(もしくはまだ開発中の商品)の情報をディレクターさんにお送りできるのです。
番組によっては、「ご意見募集」という応募フォームを設置していながら、実際は届いたメールに全然目を通していない…なんて事もありますが、トレたまはちゃんと読んでくれているみたいです。
なので、「うちもトレたまに出たい!」という企業は、応募フォームからメールを送信されることをおすすめします。
トレたまの商品情報は、1日に何通くらい届くのか?
とは言え、番組ホームページと、毎晩のコーナー中に「商品情報募集」とうたっているくらいですから、きっと毎日大量の商品情報が届くはず…。
そんなわけで、撮影の時にディレクターさんに聞いてみました。
- 内木:「トレたまの商品情報って、どれくらい届くんですか?」
- D: 「そうですねぇ、結構届きますよ。」
- 内木:「1日で100通くらいですか?」
- D: 「多い時でそれくらいですね。」
い、1日に100通…。
しかし、取り上げられるのは1日1商品のみ。
つまり、倍率100倍…。
コネも知名度もない弊社のような会社が、この倍率100倍の壁をすり抜けられたことがいかに奇跡的か、お分かりいただけたかと思います。
応募から採用までの流れ
ここからは、時系列で応募から採用までにどれくらい時間がかかり、どのような流れで進んだのかをご紹介します。
① 応募:2019/10/27 の夜
この日は日曜日でした。
正直なところ、弊社のような名もない企業の商品がトレたまで取り上げられるわけがないと思って、最初は応募する気持ちすらなかったのですが、何故かふと
「応募はタダなんだし、やってみるか」
と思い立ち、パソコンを立ち上げてサクッと応募してみました。
ちなみに、応募フォームはいたってシンプルです。
大切なのは、商品名と商品情報。
(これは伺ったお話ではありませんが、)おそらくは商品名が何よりも大事。
なぜなら、1日に100通も届く商品情報を、隅々まで読めるわけがありません。
殆どは商品名をぱっと見て、興味が湧けば商品情報を読み、商品名に興味が湧かなければそのままスルーです。
なので、商品名をいかに分かりやすく、キャッチーに書くかがコツです。
こちらのページで過去に放送されたトレたま商品が見れますので、これらを参考にご記入されるとよろしいかと。
ちなみに弊社は、「飲食店専門のチャットボット “DIDIT!”」と入力したと記憶しています。
② 問い合わせ:3日後の夕方にディレクターさんから電話が!
応募した翌日くらいは少しだけ期待していましたが、さすがに2日、3日と時がたっても何の連絡もなかったので、「そりゃそうだよな」と諦めていました。
そうしたらななな何と、夕方にディレクターさんからお電話が!!
ただ、この時点ではまだ確定ではありません。
あくまでもこのお電話は「商品を詳しく教えて欲しい」という問い合わせです。
でも、このチャンスを逃してはなるまい!!とメラメラ燃えた私は、「お菓子食べたいー」と騒ぐ子供を部屋に残し、ベランダで商品や弊社の取り組みを熱弁。
- 内木:「弊社は日本で唯一、飲食店に特化した英会話レッスンを展開している会社でして」
- 内木:「新商品の “DIDIT!” は、飲食店の為だけに作られたチャットボットです」
- D: 「飲食店の為だけに作られたんですか、ニッチですね~(笑)」
- 内木:「そうなんです!これだけニッチだと他社は入ってこようとは思わないので、ブルーオーシャン中のブルーオーシャン、THE 隙間産業です!!」
- D: 「どれくらいの英訳が登録されているんですか?」
- 内木:「現在で500以上です。飲食店でしか使わないものばかりなので、かなりマニアックな英訳も入っています」
- D: 「例えばどんな?」
- 内木:「例えば、『食物アレルギーはお持ちですか?』。アレルギーって英語だと全然違う発音なので、『アレルギー』って海外の方に言っても伝わらないんですね。なので、DIDIT! で正しいアレルギーの発音を学べます」
- 内木:「あとは、『お飲み物のラストオーダーのお時間ですが、追加のご注文はいかがでしょうか?』とか。これくらいのレベルになると、グーグル翻訳とかでも正しく翻訳されないので、DIDIT! の強みが出せます。」
- 内木:「弊社はこれまでに1,400人以上の海外の方に飲食店に関する街頭インタビューをとり、外国人の生の声を集めまくっています」
- 内木:「お飲み物どうされますか?」と聞くか聞かないかで、インバウンドの飲料売上が10倍違うんですよ」
- 内木:「さらに、『お飲み物はどうされますか?』は詰まるところ飲むか?飲まないか?を聞いているので、『飲まない(水でいい)』という回答も50%の割合で返ってきますが、『お飲み物は何にされますか?』は『何』を聞いている分、『飲まない』という回答はグンと減らせるのです」
- 内木:「『でも、お飲み物は何しされますか?を英語で何て言うか分からない』という方向けに、この DIDIT! は役立てるのです!」
などなど、通話記録を調べたら17分も熱弁していました。
③ 社内会議:ディレクターさんがデスクにプレゼン
なが~いプレゼンをさせていただきましたが、大事なのは決裁権はデスクが持っているという事。
なので、私との電話が終わった後の行われる社内会議でディレクターさんがデスクに弊社の DIDIT! をプレゼンし、それが無事に通過すれば、「採用」となるのです。
- D: 「では、今後の会議でプレゼンしてきますので、今日か明日に結果をご報告します」
- 内木:「プレゼンがんばってください!願っています!というか、祈っています!!」
- D: 苦笑
という、祈りと言う名の呪いをかけて、電話はいったん終了。
私の想いはお伝え出来たと思うので、後はもう待つのみ。
電話がくるのは今日かな?明日かな?
④ 2度目の電話:採用!
これまでの経験上、「今日か明日電話します」っていう場合、大抵電話がくるのは明後日くらいになんだよな…。
不採用だったら電話は来ないかも…。
とかなり斜に構えていましたが、1回目の電話を切った2時間後に着信が!
しかも、採用!!・゚・(ノД`)・゚・
ディ、D様、デスク様~~~!!
しかし、喜びも束の間。
- D: 「ただし、ですね」
- 内木:「はい?」
- D: 「ただし、難しい条件を出されまして…」
- 内木:「な、なんでしょう…(汗)」
- D: 「撮影場所を、御社ではなくどこか飲食店でやる方がよりリアルに見えるのではないかと言う案が出たのですが、いかがでしょう?」
せっかく採用していただいたのに、ここで引き下がっては女がスタる!
(しかも、全然難しい条件でもない。)
なので、その場で「弊社の日本橋で飲食店をやられているお客様なら、きっと撮影にご協力くださるはずです!すぐに確認します!」
「外国人もいる方がより絵になりますよね?弊社の講師を手配します!!」
と積極的にご提案し、お客様からもOKをいただいたので、条件は難なくクリア。
よかった~。
そして撮影日が決まり、どういう流れになるのかも分からないまま、撮影を迎えたのでした。
弊社の新商品が選ばれた理由
さて、ここまでの流れを読んでいただき、なぜ、弊社の商品が100倍率を打ち破って採用されたか、分かりますか?
ここで弊社の DIDIT! プレゼンがディレクターさんのハートをガッチリ掴んだツボをおさらいをします。
- 熱い想い
- 「日本で唯一」
- 「飲食店専門」
- 「ニッチ」
- 「ブルーオーシャン」
- 「隙間産業」
- 例え
- 大手商品との比較
- 具体的な数字
- 導入によって得られる効果
このような点が、興味を持っていただいたポイントです。
撮影の合間に伺ったお話しによりますと、
「他の番組で取り上げられるような商品をトレたまで紹介する理由がない。他では見られないニッチな商品がトレたまの売り。」
との事でした。
その他に準備した方がいいもの
上記のようなキーワードをPRの中に組み込めば、恐らく気に留めてもらえる可能性はグンッと上がります。
ただ、それとは別で、商品の詳細がより分かるホームページや、使っている様子が画になると判断できる動画があると、より良いと思います。
(テレビなので、画になるかどうかは非常に大切だと思います。)
また、みなさんの心構えとして、「撮影に積極的に協力します」という意思が伝わると、ディレクターさんとしてはありがたいと思います。
弊社の場合、
- 「外国人もいた方が画になりますよね?」とこちらからご提案
- デスクからの要望を喜んで受け入れた
- 迅速な連絡
このような点でより好感を持っていただけたのだと思います。
まとめ
では最後に、弊社の DIDIT! がWBSのトレたまに取り上げられたポイントのおさらいです。
1.応募の際の商品名は分かりやすさと面白さ重視
恐らく、ディレクターさんは商品名でその商品の詳細を読むかどうかを判断します。
つまり、商品名次第で明暗が分かれるわけです。
ここで言う「面白さ」とはボケるということではなく、「ん?どういうことだろう?」と興味を持ってもらえるように、という意味です。
商品名で専門性やニッチさが伝わると詳細を読んでもらえると思います。
2.キーワードは「ニッチ」
先にご紹介したように、ディレクターさんは「他の番組で取り上げられるような商品をトレたまで紹介する意味はない」とお考えです。
なので、大衆に好まれる商品よりかは、「ターゲットは人口1%未満の限られた業種の人」のような隙間産業感をPR出来ると、ディレクターさんのハートをゲットできると思います。
3.ホームページや動画の用意も必須
テレビである以上、画になるかどうかは大きなポイントです。
しかし、応募フォームだけではそれを伝えるのは難しいです。
なので、別途ホームページや Youtube 動画を用意し、リンクをはって送信しましょう。
4.熱い想いをプレゼン
「もう少し詳細を聞かせて欲しい」というお電話がかかってきたらチャンス!
この機会を絶対に逃してはなりません。
そこで大切なのがプレゼン力です。
数字やターゲットは、応募フォームやホームページを見れば分かります。
しかし、想いは口頭で伝えるからこそより説得力が増します。
ディレクターさんは心を持った人間なので、皆さんがどうしてこの商品を作ろうと思ったのか、どういう人たちを助けたいのかを真摯に語れば、きっと心を動かされるはずです。
熱い想いを伝えましょう!
5.共にトレたまを作るという意識
採用が決まった後も気は抜けません。
「後はディレクターさんが魅力的に撮ってくれるんでしょ?」という他力本願ではなく、いかに視聴者に伝えるかを、チームとなって一緒に作る心構えでいましょう。
何よりも、商品のことを一番よく分かっているのは皆さん自身。
なので、「こうやった方がより伝わると思う」「こう撮った方が商品の良さが引き立つ」という提案をしましょう。
余談(撮影日当日)
撮影日が決まり、「では企画書が出来上がりましたら送ってください」とお願いしたら、「あ、企画書とかはないんですよ」との事。
なので撮影当日、こちらは何がどういう順番で撮影されるのか、私は何を言えば良いのかを全く把握しないまま現場へと向かいました(笑)
撮影にかかった時間は約2時間。
しかし、実際に放送されるのはたったの2分弱…。
なので、撮影したものの内、大半はカットとなる訳ですが、生放送ではないので、何度NGを出しても大丈夫でした。
何より、ディレクターさんをはじめ、北村まあささん、カメラマンさん、音声さんがとても良い方々で、終始和やかに撮影が進みました。
企画書がない分、撮影全般はアドリブ(!)でしたが、商品のPRがメインなので落ち着いて笑顔で撮影に臨めたと思います。
以上、弊社がトレたまに出演出来た理由でした。
この記事が、これからトレたまに応募されるみなさんのお役にたてたのであれば嬉しいです。