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すてべて飲食店に英会話を。
華ひらくの接客英会話ブログ
  • 2017年12月11日

飲食店専門の接客英会話レッスン 14日目 in 代々木上原

今日の接客英会話レッスン

前半のクラスでは、前回に引き続き、今日も外国人講師を招いてお出迎えからお見送りまでを全て英語でやっていただきました!
先週は Mana と Nami が行ったので、残るはSaku と Shin-shin です。

 

Shin-shin による全て英語の実践練習

まずはプリンスこと Shin-shin!
上司でもあるシェフの Saku 曰く、陰で一番努力しているのが Shin-shin との事。
私もそう思います。
だって、Shin-shin は教えたフレーズを全て完璧に覚えているんですもの!

彼はスーシェフなので、厳密に言えば今はお客様と接する機会はほぼありません。
それなのに、「今後英語が必要になるから」と未来を見据えてこの努力!
「今必要だから」で努力するのは分かりますが、「今後必要だから」でどれだけの人がここまで頑張れるでしょうか?
まだ20代なのに、責任感の強さと内に秘める闘志はそんじょそこらの30代以上です。

Shin-shin が働く代々木上原のGris(グリ)は超人気店なので、毎日朝から仕込みをはじめ、夜遅くまでキッチンに立っている生活です。
さぞやお疲れでしょう。
にも関わらず、眠気と闘いながらしっかり復習をしています。
涙ぐましい努力です。
こういう方と出会える度に、「この仕事をやってて良かったなぁ(*^^*)」と強く思います。

随分脱線してしまいましたが、要は Shin-shin の実践練習はパーフェクトだったという事です!
でもそれでは何だか悔しい(?)ので、外国人講師に

「ナイフはどこにあるか聞いて。」
「支払いはどこですればいいか聞いて。」

と注文を出しましたが、Shin-shin は全ての質問を理解し、答えられていました。

厳密には、

Where is my knife?
ナイフはどこですか?

は答えることは出来ませんでしたが、ナイフが入っている引き出し(お客様のテーブルに付属)を指していたので、十分伝わりました。

なので講師としてお伝えした新しいフレーズは、

ナイフはこちらにあります。
Your knife is right here.

くらいでした。

英語は文句なしのShin-shin。
今後の課題は非言語コミュニケーションです。
日本語でお話しされる時も同様ですが、話し方に抑揚がなく、棒読みの様なので感情がなかなか伝わってきづらいのです。
しかし、英語を話す際、非言語コミュニケーションは絶対に欠かすことの出来ないものです。
これがあるとないとでは相手に与える印象が大きく異なります。
抑揚がないのは Shin-shin の個性なので、個性は活かした方がいいとは思うのですが、現状はなさすぎる状態(笑)なので、レッスン後半は表現力にも意識を置いていきましょう!

 

Saku による全て英語の実践練習

さて、トリを飾るのは我れがスーパーシェフの Saku です。
もともと超がつくほど多忙な生活をされている事に加え、ちょうどレッスンを行っている日にお子さんや奥さんの具合が悪くなってレッスンを欠席されることもありましたので、準備は万全とはいかないかもしれません。
しかし、そこは流石 Saku!
彼の日本人離れした豊富な表現力と爆発的な明るさが十分にカバーしてくれました。

それにしても、 Saku の情熱には毎回本当に胸が熱くなります。
料理への情熱はもちろんですが、仲間への思いやりに溢れています。
彼は
「自分さえ有名になればいい」
「自分の給料さえ上がればいい」
なんて事は一切考えていません。
メディアからの取材を受けるのは、一緒に働く仲間に多くを経験してもらいたいという想いから。
お店が終わった後、深夜から始まる勉強会に参加して知識や人脈を広げるのは、若いシェフたちに広い世界を見せて、羽ばたいてもらいたいから。

こんなに仲間想いの上司っているのでしょうか?
何だかワンピースの世界みたいです。
私も雇われていた頃、 Saku のような上司と出会っていれば・・・と考えてしまいます。

またまた閑話休題。(よく脱線するなぁ。。。)
Saku は Shin-shin ほど完璧とまではいきませんが、お忙しい中でよくぞここまで習得されました!と称したい程、大事な部分はきちんとマスターされていました。
ただせっかくなので、2点気になったところをご紹介します。

 

①当店のおすすめは●●です。

「おすすめする」という動詞は “Recommend” で、「おすすめ」という名詞は “Recommendation” です。
よって、”Recommend” を使う際は

I(We) recommend ●●.
*”I” は個人の意見として、”We” はお店を代表しておすすめする際に使います。

で、”Recommendation” を使う際は

My(Our) recommendation is ●●.

となります。
しかし、”Recommend” と”Recommendation” がごちゃまぜになり、

My recommend is ●●.

となる方が、 Saku を含めて多いです。
慣れるまでは片方のみ使えればいいので、まずはどちらか言いやすい方を選んでみてはいかがでしょうか?

ちなみに、欧米ではサーバーがメニューをお客様にお持ちする際に、
「今日のおすすめは~」
「当店のおすすめは~」
と、何かしらおすすめをご提案します。
このブログを読んで下さっているみなさんも、是非「おすすめをご提案する」という事を挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

②(お会計は)お客様の準備ができ次第で構いませんよ

Whenever you are ready.
 OR
No rush.
*どちらも同じ意味ですが、 “Whenever you are ready.” の方が丁寧です。

日本ではこのような事を言われることはほぼないと思いますが、欧米ではお勘定をお客様にお渡しする際にサーバーがよく言うフレーズです。
なぜなら、いくらお客様から「お勘定をお願いします」と言われたとはいえ、
お勘定を渡す ⇒ つまり支払を促す ⇒ 早く出ていけという事?
となりかねません。

そこで上 “Whenever you are ready.” や “No rush.” という一言を添えると、お客様は
「急かされている訳ではない」
「私たちのタイミングで支払いをすればいい」
と思って下さり、最後までゆっくりお楽しみいただけるのです。

九仞の功を一簣に虧く。
という諺が示す通り、終わり際のわずかな手抜きでこれまでの楽しかった雰囲気が台無しになりかねません。
最後だからこそ、こういう思いやりを大切にしたいですね★

 

Hiro による全て英語の実践練習

さて、本日最後を飾るのは、後半クラスの Hiro!
膨大な量の接客英会話をなかなか覚えられずとても苦労されていましたが、ようやくノートを見ないでも実践練習を行えるほどのレベルに到達しました!
よくがんばりましたね!!o(TヘTo)

もともと Hiro がとても苦労されていたのは Gaki 同様、ノートの取り方でした。
レッスン中に色々書き込むけれども、見やすい様に書く事が出来ない。
なので復習しようにも、ノートがごちゃごちゃしすぎていて思う様に進まない。
でも、どうすれば上手にノートをとれるのか分からない・・・。
このスパイラルに悩まれていました。

ですので講師が
「ノートの半分に線を引き、右側に英語、左側に日本語という風に作ってみたらいかがですか?」
とご提案したら、早速実践してくださいました。
ただ、それでもレッスン中はサササッと書くので、ノートを書きなおす時間が必要とのこと。
そこでレッスン中にノートをまとめる時間を設けて、ただ書くだけではなく、書きながら頭の中に入れる、という時間を十分に設けました。
すると!これまでほぼ全てを覚えていなかったと言っても過言ではない(←失礼)Hiro が、徐々に接客英語を話せるようになってきたではありませんか!
すごいです!きっと仕事が終わってからノートを何度も見返して復習されたのでしょう。
その姿を想像すると泣けてきます。

Hiro はソムリエの資格をお持ちなので、やれば必ず出来ると信じていました。
その Hiro のコツコツとした努力がようやく実を結んできましたよ!
次回は外国人講師相手に接客します。
そこで一気に花開かせちゃいましょう!!

とは言え、何点か出てこなかった接客英会話フレーズがありますのでいくつかご紹介します。

 

お楽しみいただけましたでしょうか?

We hope you enjoyed it.

“We hope ~” で「~を望む」という意味です。
ですので、そのまま訳すと「皆様が楽しんでいただけた事を望みます。」ですが、自然な形に直して「お楽しみいただけましたでしょうか?」になります。

ちなみに、このフレーズを言うと、お客様から

It was fantastic!(素晴らしかったです!)
It was great!(おいしかったです!)
We really enjoyed it.(とても楽しめました。)

等、何かしらの感想が返ってきます。
ですので、必ず “Thank you very much.” とお礼を言う事をお忘れなく。
お礼の後に、

シェフに伝えます。
I will pass it on to the chef.

等言えるとより良いですね^ ^

 

ステーキの焼き加減はいかがされますか?

How would you like your steak cooked?

ちなみに、この質問文の最後の “steak cooked” を “shochu prepared” に変えれば、焼酎の注文を受けた際、飲み方を聞く時に使えます。

飲み方はどうされますか?
How would you like your shochu prepared?

ただ、ステーキにしろ焼酎にしろ、既にステーキや焼酎の話をした上でこの質問を聞く場合は、

How would you like it?

でも十分通じます★
こちらの方が短くて覚えやすいですよね。

例えばステーキの場合。

お客様:What is today’s main dish?(今日のメインは何ですか?)
店員:It’s beef steak. How would you like it?(ビースステーキです。焼き加減はいかがされますか?)
お客様:Rare, please.(レアでお願いします。)

↑この場合、”It’s beef steak.” と既にステーキの話をした上で「焼き加減はいかがされますか?」と聞いていますので、”How would you like it?” の “it” はステーキを指しているというのが分かります。

焼酎も同じです。

店員:Would you like something to drink?(お飲み物はお決まりですか?)
お客様:I would like a shochu, please.(焼酎をお願いします。)
店員:Sure. How would you like it?(飲み方はどうされますか?)
お客様:On the rocks, please.(ロックでお願いします。)

こう考えると、”How would you like it?” はとても使い勝手がいいですよね。
是非使ってみてください^ ^

本日の講師:内木美樹(華ひらく代表取締役/飲食店インバウンドの専門家)

 

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