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すてべて飲食店に英会話を。
華ひらくの接客英会話ブログ
  • 2018年5月15日

日本で最も飲食にお金を使っている外国人はどこの国なのか?

観光庁が訪日外国人客の消費実態調査を発表

2018年4月18日に観光庁が発表した
訪日外国人消費動向調査 2018年1-3月期の調査結果(速報)
http://www.mlit.go.jp/common/001231838.pdf
によると、この期間で最も飲食にお金を使っている外国人は、これらの国々の方でした。

【DATA 1】2018年1-3月期に最も飲食にお金を使っている外国人(1人あたり)

1位 オーストラリア(62,215円/人)
2位 ベトナム(57,198円/人)
3位 イギリス(55,601円/人)
4位 フランス(51,718円/人)
5位 カナダ(49,041円/人)
6位 スペイン(46,653円/人)
7位 イタリア(43,364円/人)
8位 アメリカ(41,952円/人)
9位 ロシア(36,684円/人)
10位 インドネシア(35,939円/人)

 

【DATA 2】2018年1-3月期に最も滞在期間が長い外国人

1位 ベトナム(71.1日)
2位 フィリピン(33.2日)
3位 インドネシア(18.6日)
4位 インド(18.5日)
5位 ロシア(18.1日)
6位 フランス(17.8日)
7位 オーストラリア(14.6日)
8位 アメリカ(11.8日)
9位 中国/ドイツ(11.2日)

 

【DATA 3】2018年1-3月期に最も飲食にお金を使っている外国人(1日あたり)

1位 香港(5,460円/日)
2位 イギリス(5,148円/日)
3位 韓国(4,687円/日)
4位 カナダ(4,458円/日)
5位 オーストラリア(4,261円/日)
6位 シンガポール(4,254円/日)
7位 スペイン(4,241円/日)
8位 イタリア(3,978円/日)
9位 台湾(3,767円/日)
10位 アメリカ(3,555円/日)

 

内木なりの解説

集客すべきはオーストラリア人とアメリカ人!?

滞在期間が長いと、その分飲食にお金をかけるのはいわば当たり前ですね。
上記3つのデータを見て、3つ全てのランキングに入っている(つまり、滞在期間が長く、それなりにお金を使っている)のはオーストラリアとアメリカだけです。
(このデータだけを見て結論を出すのは時期尚早かもしれませんが、)そう考えますと、オーストラリア人とアメリカ人が最も見込みのある、嬉しいお客様という事になります。

インバウンド対策をする上で大切なのは、「どこの国の方にお越し頂きたいか」というターゲットを絞る事だと言われています。
多くの中国人に来店してもらい、総額で売上アップを狙うのか、それとも少人数でも単価の高いオーストラリア人を狙うのか…。
それによって、今後お店に必要な準備は変わってきますよね。

 

オーストラリア人は飲食店にとって絶対に集客したい国民!

私が尊敬するデービッド・アドキンソンさんの著書「世界一訪れたい日本のつくりかた」(東洋経済)によりますと、オーストラリアは、「世界で一番海外旅行にお金を使う国」と言われています。
それはオーストラリアは島国で、どこの国に行くにも遠いため、
「せっかく飛行機で何十時間もかけて行くんだから、その分ゆっくり滞在しよう!」
と、滞在日数が長くなるからです。

さらに、それだけお金をかけて海外旅行に行くということは相対的に高所得者が多いため、集客できればメリットは大きいと言われています。

 

アジア人は滞在期間が短い分、1人あたりのお金を落とす額も少ない

DATA 3の1日に飲食店にお金を使う額ランキングを見ますと、1位香港、3位韓国と、アジア圏が大健闘です。
しかし、香港も韓国も滞在期間が短い(香港人の平均:6.4日、韓国人の平均:3.8日)ので、どちらの国も一人あたりのランキング(DATA 1)と滞在期間ランキング(DATA 2)にはトップ10に入っていません。
特に韓国は、訪日外国人旅行者数ですと全体の27.9%を占めていますので、それだけ多くの韓国人が日本に来ている事になります。
しかし、多く来ても早く帰ってしまうので、上客と言えるのかどうか…。
国の距離が近い分、何度も訪日してくれる可能性はありますので、いかにリピーターに繋げるかが肝ですね。

 

謎のベトナム人

それにしても、個人的には、ベトナムが2位の上がるとは意外でした。
街頭インタビューを行っていても、ベトナムの方とはまだそんなにお会いする機会がなかったからです。
平均滞在日数が71日となると、恐らく観光よりかはビジネスかプチ留学ではないかと…。
前年比+40.3%なので、急増しているという証拠ですね。

 

ドイツが上位に上がってこない謎

気になるのが、ドイツが上位に上がってきていないという事です。
アドキンソンさんの別の著書「新・観光立国論」(東洋経済)によると、観光に惜しみなくお金を使う国のトップ5はこちらです。

1位 オーストラリア
2位 ドイツ
3位 カナダ
4位 イギリス
5位 フランス

2位のドイツ以外、1人あたりの飲食店にお金を使う額ランキング(DATA 1)と1日に飲食店にお金を使う額ランキング(DATA 3)にランクインしています(フランスは DATA 3 は圏外ですが。)が、ドイツはどちらにも入っていません。
つまり、本来お金を使う気満々なドイツ人が、お金を落として行っていないのです!
ドイツの経済が思わしくない様ですが、1日に飲食店で使うお金が平均2,776円というのは、観光に惜しみなくお金を使う国ランキング2位らしからぬ結果です。
これはもしかしたら…、ドイツ人にとってお金を落としたくない(もしくは落としたいけど落とせない)理由があるのかもしれません。。。

 

欧米人にお金を落として頂く方法

1日に最も飲食にお金を使っている外国人トップ10の内、1位の香港、3位の韓国、9位の台湾以外を全て欧米諸国が占めているのがとても興味深いです。
理由は先のオーストラリアと同じで「せっかく長いフライトに乗ってはるばるやって来たんだから」だと思いますが、日本政府は今、欧米からの訪日来客数を増やす事を目標に掲げていますので、今後これらの国の方々がもっと日本を訪れるのは容易に想像できます。

そうなる時がチャンス!
飲食にお金を使う国の方々に、どうやってより多くのお金を落として頂くかが、インバウンドで成功するかの鍵となります。

その1つの方法に、接客英会話があると私は考えています。
アメリカのネバダ州でウエイトレスをしていた私の経験上、欧米の方は店員との会話を好む傾向があります。
また、弊社が独自に行った調査でも、88%の外国人は「店員におすすめを提案してもらいたい」と答えていました。
参考:https://hana-hiraku.com/blog/reco/725

「せっかく日本に来たんだから、ここでしか食べられない物を食べよう!」
と、いい物を提案されれば購入する気は満々なのです。
しかし、現状は店員が英語を話せない事が多いので、メニューを見て良さそうなものを頼むのみ、になってしまっています。

「当店シェフのおすすめは○○です。」
「こちらが本日のお魚です。」

おいしいものを英語でご提案出来れば、お客様の満足度も上がり、お店の売上も上がり、お互いに win-win です。

お金を使う気満々の欧米からのお客様により楽しんで頂き、お店の売上も上げる手段の1つとして、飲食店に特化した接客英会話はいかがでしょうか?

written by 内木美樹(華ひらく代表取締役/飲食店インバウンドの専門家)

 

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