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2018年12月13日
井戸と湧水の街、松本

目次
信州松本 城下町松本湧水群
こんにちは、飲食店インバウンド専門家の内木美樹です。
12月12日(水)と13日(木)に、長野県の大町と木曽福島で「インバウンド接客」に関するセミナーをさせていただきました。
私にご依頼を下さった方々、セミナーにお越し下さった方々、どうもありがとうございました!
大町のセミナーの後は懇親会にも参加させていただきましたが、お酒を交えながら皆様と色々お話ができ、とても楽しかったです。
さて、「大町」と「木曽福島」とは、比較的白馬や黒部に近い街なのですが、大町から木曽福島までは決して近くはないので、
12日: 大町にてセミナー(そのまま松本に宿泊)
13日: 木曽福島にてセミナー(終了後帰宅)
というスケジュールでした。
とは言え、セミナーは2つとも16時からなので、2日目は15時半まで時間がたっぷり空いていました。
「松本といえば国宝・松本城!」
と思っていましたが、ホテルに置いてあるパンフレットを見たらなんと、松本市内の井戸&湧水をめぐるコースがあるではないですか!!
実は私、「井戸」や「湧水」という言葉にめっぽう弱く、ひっそりと都内23区内の井戸マップを作っている程大好きなのです!
「松本城もいいけど、井戸・湧水を廻らないわけにゃあいかん!!」
という事で、ホテルで自転車を借り、マップに載っている名水を半日かけて一人で巡ってきました!
(紹介する順番は私が巡った順です。また、お水の出ない井戸は割愛します。)
松本神社前井戸
松本城の道を挟んでお向かいに松本神社があるのですが、その神社の敷地内にありました。
桶が置いてあるので、「井戸ってもしかしてそっち!?」と思いましたが、桶は飾りのようなものでした(笑)
地蔵清水
松本カトリック教会の隣にひっそりとありました。
自転車で通ったら一瞬見過ごして通り過ぎてしまうほど、ちょこっと位置しています。
葵の井戸
井戸・湧水24選には含まれていませんでしたが、地図に載っていますし、個人的にとても気に入っているのでご紹介。
自宅の前にこんな井戸があったら毎日最高です。
北馬場柳の井戸
水を触ってみたら、12月だというのに思いのほか冷たくなかったです。
井戸水なのになぜ・・・?
温泉地だからでしょうか??
北門大井戸
こちらは公園の中にありました。
ところで、この井戸のお水って飲めるのでしょうか?
井戸によっては「飲料禁止」と書かれていましたが、書かれていない井戸も多々ありました。
書かれていないということは、飲料可能?
松本城
と、遠い(笑)
今回は井戸&湧水ペアを優先したので、国宝・松本城は次回にぜひ。
市役所前庭の井戸
松本市役所は松本城の道を挟んでお向かいにあるのですが、市役所の入り口にありました。
ここには私が好きで好きでたまらない、ポンプ式の井戸があるではないですか!!
興奮して思わず「ぅおおお!」と声が出てしまいましたが、押しても押してもスカスカで井戸から水は出ず。。。
残念です。。。orz
大名小路井戸
大名通り沿いにある井戸。
大通り沿いに井戸がある町ってステキですよね♡
大名町大手門井戸
こちらも大名通り沿いにあります。
四柱神社のお向かいです。
西堀公園井戸
ちびっこ用の遊具が1つだけある、小さな公園内にある井戸です。
蔵の井戸
出たー!!!
これです、これです!
私が探していた井戸はまさしくこれです!!
今日一のハイテンションで何度も押しては写真に撮り、を繰り返していました。
30代後半の女性が一体何やってんだか(笑)
でも、こういう童心に返るって大切なことだと思うのです。
ちなみに、井戸は SUNTIGER 社のものでした。
この手の井戸の製作をされている代表的な会社です。
亀の泉
小道にちょこんと設置されています。
草庵の井戸
こちらもパンフレットに正式に掲載されていたわけではないのですが、気に入ったのでパシャリ。
これは戦国時代のお金でしょうか?
後でググってみたら、「五」「隹」「足」「矢」と彫られていて、「吾れ唯だ足るを知る」(われただ足るを知る)と読むそうです。
≪五+口=吾≫、≪口+隹=唯≫、≪口+止=足≫、≪矢+口=知≫となります。まとめると、≪吾唯知足≫となり、読み方は、「吾れ唯だ足るを知る」(われただ足るを知る)と読み下します。
「自分はどのような境涯にあっても満足するすべを知っている」という意味で、決して不満や愚痴に身をやつすことをない、きわめて落ち着いた心境で毎日を送ることが大事であることを教えてくれる言葉です。
「足るを知る」に近い意味でしょうか。
私に欠落している部分です。
余談ですが、松本市内は本当に街の至る所に湧水や井戸があり、小川が流れています。
どこにいても川のせせらぎが聞こえる街。なんて素敵な街!
昔から水のある場所を愛してやまない私にとっては最高の癒しです。
出来るものなら松本に住みたい。
源智の井戸
ちょっと変わったところから水が出てくる源智の井戸。
Wikipedia にはこのように紹介されています。
毎分約230リットルの水が湧き出ており、現在でも多くの人々が訪れ、飲料水として汲んだり、清水として利用されている。松本市にはいくつかの井戸が存在しているがこの源智の井戸が最大とされ、有名な観光スポットになっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%99%BA%E3%81%AE%E4%BA%95%E6%88%B8
源池の水源井戸
東京電力の隣にあります。
井戸ももちろんステキなのですが、井戸から溢れた水が小川へと流れるこの曲線がまた何とも言えなくて・・・。(涙)
家にこのような井戸があったら最高です。
松本市美術館
ちょっと寄り道して美術鑑賞。
松本市は草間彌生さん生誕の地。
ですので松本市美術館には草間さんの作品が常時展示されています。
こちら↓の巨大なアートは美術館の外になるので、入館料(大人410円)を払わなくても存分に見ることができます。
それにしても、あの世界の草間彌生さんの作品を多く展示している美術館の入園料が410円って、安すぎではありませんか?
日の出の泉薬祖水
薬祖神社の中にあります。
イオンモール松本の隣にある、小さな小さな神社です。
日の出の井戸
日の出の泉薬祖水の斜め向かいにあります。
目の前にはイオンモールがドーン!
伊織霊水
墓地の真の前にあります。
槻井泉神社の湧水
大きな大きないちょうの木の麓にあります。
それにしても本当に太くて力強い木。
いったい何年前から松本の街を見守っているのでしょうか?
女鳥羽の泉
酒屋さんの真の前にあります。
水が流れる音が本当に心地よくて、一日中いられそうです。
鯛萬の井戸
自転車一台が通れるくらいの細道を抜けると見えてくるのが、鯛萬の井戸です。
奥には私が愛してやまない手押しポンプの井戸が見えますが、取っ手が外されていた為、手押しが出来ず・・・。(涙)
井戸の前には猫が数匹いて、みんな日向ぼっこにうっとりしていました。
平和です。
東門の井戸
大正時代の建物が数多く残っている上土通り沿いにあります。
日本のような、日本じゃないような、不思議な気持ちになれる空間です。
辰巳の御庭井戸
ベンチが多くあり、一休憩できる広場の中にあります。
オレンジの木々とキラキラ光を放つ水の輝きが素晴らしい。
松栄の湧水
最後は小さな小さな湧水。
まだ新しいのでしょうか?全体的にきれいでした。
以上が、松本の井戸&湧水ツアーでした。
パンフレットには24選が紹介されていますが、うっかり松本駅前の「深志の湧水」に行くのを失念していたので、24選コンプリートはならずでした。
しかし、十分満喫できたので大満足です!
それにしても、松本は城下町だけあって街並みが本当にきれい。
道路がコンクリートではなく、石畳の通りがとても多いので、それだけで特別な雰囲気を演出してくれました。
そして、井戸&湧水とそれらが作り出す水の音・・・。
心が洗われた気分です。
四柱神社でお参りもし、お守りも購入したので、いい年越しができそうな気がします。
私を松本に導いてくれた全ての方々に改めて感謝です。
そして、私がいない間に家事と子育てのすべてを担ってくれた夫と、いっぱい食べていっぱい寝てくれた息子たちにも心からありがとうを伝えたいです。